「日本の直近1年間のギャンブル障害疑い率は突出して高い」などということはない(SOGSによる)

 もうそういう報じ方をすることはないだろうと思っていたが、大手新聞社が「日本のギャンブル依存は突出して多い」などと、一時流れた情報(「ギャンブル等依存症の実態把握に係る平成28年度予備調査の概要、参考資料②」)だが、現状否定されている、少なくともそのような論文が存在する数字を並べて論じているのを見かけたので記載する。
 今時、SOGSでギャンブリング障害(ギャンブル等依存症)の有障害率を議論している国は、日本くらいなので、他国のデータは2011年以前になってしまうが、なぜなのか厚生労働省研究班は他の尺度でも調査しているのにSOGSでデータを出したがるので、SOGSの直近1年間データで比較する。複数データがある国は最新のものを表示。
 ギャンブリング障害は使う尺度、調査の方法(電話、アンケートなど)で結果が異なることが指摘されており、その補正法をWilliamsが提案しているので、その補正方法で算出した結果を示す。出典:秋山ら(2018)「日本におけるギャンブリング障害の障害疑い率とその比較」アディクションと家族。

 日本(2017)0.59%
 カナダ(2006-2007)1.09%
 フィンランド(2011)0.76%
 ドイツ(2011)0.71%
 イギリス(1999)0.51%
 オランダ(2004)0.23%
 ニュージーランド(1991)1.31%
 ノルウェイ(2002)0.24%
 南アフリカ(2000-2001)1.4%
 スウェーデン(2008-2009)0.86%
 スイス(2005)0.56%

「日本の直近1年間のギャンブル障害疑い率は突出して高い」などということはない。

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