うまく描くとは、しっかり見て(想像せず)描くことなのかもしれません。素人ほど想像してしまう。

見ているものをどう捉えるか(conscious perception)は脳の視覚野(visual cortex)ではなくより高次の脳領域・前頭皮質(前頭葉)が担うことがしられています。
Neural Correlates of the Conscious Perception of Visual Location Lie Outside Visual Cortex.
Liu S, Yu Q, Tse PU, Cavanagh P.
Curr Biol. 2019 Dec 2;29(23):4036-4044.e4. doi: 10.1016/j.cub.2019.10.033.
 一方で、何かを描くことと、何かがなんであるかをなずけるプロセスは共通しており、よりよくみてくわけるこ都がよりよく描くことにつながるようです。ファンらは、何かを描く時の脳活動と何かを見るときの脳活動を調べました。その結果を機械学習で調べたところ、視覚処理に深くかかわる後頭皮質内に両方のタスクで類似する脳活動パターンを見出しました。描くことと見分けることでは共通する神経表現があり、ゆえに、しっかり見ることがよりよく描くこととかかわりそうです。
 また繰り返し描くことで、運動のプランニングにかかわる後頭皮質と頭頂皮質の関係がより明確になっていったそうで、これがうまくなっていくプロセスかもしれません。我々は以前、美大生がリンゴを描く場合と、あまりうまくない人が描く場合をNIRSで比較しました。その際、素人では前頭葉の活動が強く、美大生ではその活動は小さく、後頭皮質と頭頂皮質が良く活動していました。素人はしっかりみることなく思い込みで(想像で)描いており、美大生は見ることと描くことに共通する脳活動パターンを使い、かつこのパターンが強化されているのかも知れません。
Relating visual production and recognition of objects in human visual cortex
Judith E. Fan, Jeffrey D. Wammes, Jordan B. Gunn, Daniel L. K. Yamins, Kenneth A. Norman and Nicholas B. Turk-Browne
Journal of Neuroscience 23 December 2019, 1843-19; DOI: https://doi.org/10.1523/JNEUROSCI.1843-19.2019

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