ネアンデルタール人にとってかわったのは伝染病の拡大にともなう免疫問題ゆえ?

 現代人につながるクロマニョン人が先行するネアンデルタール人にとってかわられたことはよく知られています。その要因として投擲具がかかわったとする考えも流布しています。またこの淘汰を通して両者の交雑も行われ、現代人にネアンデルタール人の遺伝子が数パーセント残っていることも報告されています。
 ↓はこのとってかわりに免疫遺伝子の獲得の有利さがあったのではないかという仮説です。ネアンデルタール人とクロマニョン人は両方とも、何万年もレヴァントを占領していました。種間の境界が地理的に局所化されたままであったことは、特にその後の動きの速さを考えると謎です。そこで、感染症のダイナミクスが種間の境界を変えるとの仮説を導入し、免疫系に関連する対立遺伝子の遺伝子移入ベースの伝達が、種間の障壁を徐々に減少させ、最終的に種間境界の解放につながることを、力学系モデルを通して説明します。もともと南方の病気の多い地域から来たクロマニョン人が病気に強く、ネアンデルタールを駆逐していったというモデルです。
Disease transmission and introgression can explain the long-lasting contact zone of modern humans and Neanderthals
Gili Greenbaum, Wayne M. Getz, Noah A. Rosenberg, Marcus W. Feldman, Erella Hovers & Oren Kolodny
Nature Communications volume 10, Article number: 5003 (2019)

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