当り前ですが、「暑さ指数」でいう〇℃と、温度の〇℃は違います。

 マラソンや競歩の札幌開催をめぐって、ドーハと東京の「暑さ(指数):WBGT」が極めて近いとの指摘があり、「暑さ指数」に注目が集まっています。  知っている人には当たり前な話ですが、暑さ指数での℃と、温度計の示す℃は違います。ざっくりいって「暑さ指数」の〇℃の方が、温度計の示す〇℃より、はるかに危険です。  たとえば、運動が原則禁止…
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アルコールの飲みすぎで脳が萎縮するのではなく、脳が小さいとアルコールの消費量が多くなる???

 アルコール使用障害(いわゆるアルコール依存)での脳の萎縮が古くから報告されてきました。しかし、これらの報告はいわゆるワンショット研究(横断的研究)で相関関係は示せても、因果関係は示せません。つまり、アルコール消費が脳萎縮を生むのか、もともとの脳の小ささがアルコール消費量を増すのか、はたまたその相互作用なのか、これまでの研究スタイルでは…
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医師の確信が痛みを低減する

 プラセボ効果を防ぐために、薬品の効果実験などでは二重盲検法を使います。患者にも医師にもどちらの薬が偽薬かわからないようにして投与するのです。↓は医師がその薬は効くという確信を持っていると、それが表情に現れること、また、患者も痛みのレベルが低下し、表情に痛さが表れにくく、皮膚の反応も異なっていたそう。 Socially transmi…
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腸内細菌が脳に影響するメカニズムの一端が明らかに

 哺乳動物では微生物相の組成変化が発生や代謝、免疫細胞機能などに影響を与えることや、複数の疾患への抵抗性やかかりやすさと関連することが知られています。また社会的活動やストレス、不安関連反応などの調整にもかかわることが知られています。しかし、そのメカニズムは明らかではありません。  そこで、↓の研究では、微生物相をなくしたり減らしたりす…
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ノンレム睡眠時、忘却と記憶の定着が生じる

 睡眠は、記憶の固定と忘却の両方に関係しています。↓によれば、このバランスはδ波(delta wave)と徐波(slow oscillation)によって演出されており、紡錘波とδ波が出会うと忘却が促され、一方で徐波(slow oscillation)と紡錘波が出会うと記憶の定着が起きるのだそう。睡眠時には忘却が主であるが、その中で、徐…
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おお、とうとうアミロイドβをターゲットとした認知症治療薬が承認されるのか?

 アデュカヌマブはアミロイドβの除去によってアルツハイマー病の進行抑制を目指した薬だったが、第3相試験の無益性解析(ある段階のデータ量から有効性が見込めるかを推定する解析)で効果が見込めず、実験の中止を発表した薬。  1638人と1647人を対象に18か月の投与試験を行い、1748人のデータについて無益性解析を行ったところ、効果が認め…
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サッカー選手は認知症など神経変性疾患による死亡率が高い(スコットランドの研究)

 アルツハイマー病などの認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患は強いコンタクトを伴うスポーツ選手で多いことが、アメリカンフットボールなどで報告されています。しかし、サッカーでどうなのかは明らかになっていなかったそう。  そこで、後ろ向きコホート研究を実施。7676人の元プロサッカー選手(スコットランド選手のデータベースから特定)と、…
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遊技障害で問題となる認知の歪みは「勝ちの効果の過大視」「問題認識の歪み」か?

以下、堀内ら、パチンコ・パチスロに関する認知の歪み尺度の信頼性・妥当性の検討-パチンコ・パチスロ問題に対する認識に関する2種類の尺度の作成-、IR*ゲーミング学研究 (15) 1-11 、2019より抜粋及びまとめ。  従来のギャンブリング研究において、 ギャンブリングに対する認知的な歪みを持っていることが問題のあるギャンプリ…
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神経興奮を抑制する仕組みが長寿を促す?

 転写抑制因子RESTは神経興奮を抑制する。そしてRESTオルソログ(遺伝子重複)の機能喪失変異は、神経興奮を上昇させ、長寿命のdaf-2変異個体の線虫の寿命を短縮したのに対し、RESTオルソログの過剰発現は、野生型線虫個体の寿命を延長したそう。また、脳でのREST遺伝子の条件的欠失は加齢マウスの大脳皮質の活動やニューロンの興奮性を上昇…
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歩行速度は体や脳、そして見た目の若さとかかわり、3歳時点での知能や運動機能が中年時点での歩く速度と関連

 歩行速度は、高齢者の機能低下や死亡リスクとかかわることが知られていますが、人生の早い段階での歩行速度に関連する要因、およびそれが中年期に与える影響についてはほとんど検討されていません。  そこで、↓の研究では、45歳までの参加者(2019年4月まで)を観察したニュージーランドの1972年から1973年の出生コホートのデータを解析。 …
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災害時のストレス対応

 災害や大事故、テロなどが起こったとき、厚生労働省のガイドライン(https://www.ncnp.go.jp/nimh/pdf/saigai_guideline.pdf)によれば、住民の約20%に広い意味でのPTSD(心的外傷後ストレス障害*文末に説明)が生じるが、約80%は自然回復するそうです。しかし、災害等の体験後、半年から1年以…
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自閉傾向がある場合、ゲームの健康効果を阻害するかもしれない

 脳の動機づけネットワークは前頭前野、報酬系、島皮質などからなり、やる気にかかわるほかいわゆる依存にもかかわります。  ↓は健康的なゲームユーザー(インターネットゲーム障害とは認められないユーザー)で、動機づけネットワークでの神経接続がうつスケールや自閉スケールの影響を受けるのかを調べたもの。119人の健康的なボランティアで安静時MR…
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乏しい食事をしているうつ的な若者は、3週間の食事改善でうつ状態を改善しうる

 乏しい食生活、すなわち、果物、野菜、魚、赤身の肉が豊富でない食事が、うつ病と関連しているという強い疫学的証拠があります。また、健康的な食事を摂ると、うつ病のリスクが低下することも示されています。  しかし、それを示したランダム化比較試験(RCT)は1件のみで、若い成人では、そのようなRCTは実施されていません。そこで、うつ症状のレベ…
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色の好みが時間によって異なる

 色に対する好みは先天的なものか、後天的なものなのか、はたまた前世代での後天学習が世代をまたいで伝わるのか、議論が分かれている。  ↓はショウジョウバエの色の好みが一日の時間帯で異なることを示した研究。 (1)青色光は一日を通して嫌がられる。この忌避は、おもにmd(multidendritic)ニューロンを介して起こる。そのとき、ロ…
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