MDMAがPTSDに有効な可能性があり第三相へ

 MDMA(3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン)は刺激作用と幻覚誘発作用があるアンフェタミン類似化合物で、エクスタシーと呼ばれる違法薬物であるが、主にセロトニンを産生および放出するニューロンに作用し、ドパミン作動性ニューロンにも作用するので、トラウマの解除に役立つ可能性が指摘されてきた。
 ↓はPTSDに対するMDMAを補助的に使う心理療法のフェーズ2試験6つをプール分析で評価したもの。2004年4月から2017年2月まで6つの無作為化二重盲検対照臨床試験が実施。MDMAの有効用量(75〜125 mg、n = 72)またはプラセボ/対照用量(0〜40 mg、n = 31)を、月に2回または3回の8時間セッションの心理療法セッション中にPTSDの個人に投与。
 結果、2回の盲検化された実験セッションの後、投与グループはベースラインからのCAPS-IV合計スコアがコントロールグループよりも有意に大きかった(推定の差は-22.0±5.17、P <0.001)。コーエンのd効果サイズは0.8で、大きな効果が認められた。 2回の実験セッションの後、投与グループの参加者(54.2%)は、コントロールグループ(22.6%)よりもCAPS-IV PTSD診断基準を満たしたものが少なかった。 BDI-IIのうつ症状の改善は、対照群と比較して投与群で大きい傾向にあった(推定平均差-6.0±3.03、P = 0.053)。 MDMAは忍容性が高かった。
 以上からPTSDの有望な治療法としてFDAが認め、フェーズ3試験に移行することとなった。
Psychopharmacology September 2019, Volume 236, Issue 9, pp 2735–2745
MDMA-assisted psychotherapy for treatment of PTSD: study design and rationale for phase 3 trials based on pooled analysis of six phase 2 randomized controlled trials
Michael C. MithoeferAllison A. FeducciaEmail authorLisa JeromeAnne MithoeferMark WagnerZach WalshScott HamiltonBerra Yazar-KlosinskiAmy EmersonRick Doblin

この記事へのコメント