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<<   作成日時 : 2018/09/19 22:25   >>

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以下は、ギャンブリング障害ハンドブック「2章 疫学 国際的視点」より、

・ギャンブリング問題は時間の経過とともに消散する傾向がある
・新しいギャンブリングが導入されると、一過性で有疑い率が上がるが、適応的に有疑い率は低下していく
・重度のギャンブリングのパターンは時間が経過しても維持される
・ギャンブリングの問題には50%程度の遺伝率がある

以下、ギャンブリング問題のリスクとして指摘されているもの(ただし横断、縦断が混合)
・若い成人においては、男性であること、早い段階からギャンブリング問題や物質乱用があること
・早い時期からのギャンブリングの開始
・非行行為
・親のギャンブリング問題
・学校の成績は振るわない
・衝動制御障害
・抑制力不足
・高いリスクテイキング(危険を冒し勝ち)
・幅広くギャンブリングを行う
・カード中心
・ギャンブリングの頻度が高い
・勝ち負けの平均的な規模が大きい
・ギャンブリングの種類が多い
・少数民族
・社会経済的地位が低い
・オンラインギャンブリングを行う

以下は、2017年社安研報告(ぱちんこに特化)でのリスク要因(ただし横断的)。遊技障害と関連を太字。

・性別・・・男性の方が遊技をするが、遊技障害のおそれの有無に性別は関連しない(ギャンブリングの縦断研究でもしばしば指摘される。遺伝率の男女差もない)
・年齢・・・4,50代に遊技者が多いが、遊技障害のおそれに関連なし
・都市規模・・・遊技開始、遊技障害のおそれとも関連なし
・現在の結婚・・・遊技者の方が結婚しているが、おそれへとの関連なし
離婚・・・遊技者に離婚が多い、おそれでも多い。
同居家族・・・遊技者は核家族が多い。おそれでは配偶者が少なく、祖父母、その他との同居が多い
・学歴・・・遊技者で高卒が多いが、おそれとの関連無
・職業上の地位・・・遊技者で正社員・自営・経営が多い、おそれとの関連無
・業種・・・遊技者は二次産業が多い、おそれ関連無
・遊興費・・・遊技者で多く、おそれも多い方と関連
・世帯収入・・・遊技者で多いが、おそれの関連無
・個人年収・・・遊技者で多いが、おそれの関連無
世帯預貯金・・・遊技者で少なく、おそれでも少ない
・世帯の借金・・・遊技者で多いが、おそれの関連無
・ギャンブルによる借金・・・遊技者で多く、おそれとも関連
・健康状況・・・遊技者でよくないが、おそれとは関連無
・競馬、競輪、競艇、オートレース、宝くじ、ナンバーズ、LOTO、サッカーくじ、カジノ・・・遊技者で頻度が多いが、おそれと関連無

以下、ストレス解消行動
・寝る・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・食事・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・運動・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・外出・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・飲酒・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・たばこ・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
家族と過ごす・・・遊技者で少なく、おそれと関連
・人と会う・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・メール、LINEのやりとり・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・スマホ、インターネット・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・ゲーム・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・読書・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・音楽・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・映画・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・買い物・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・ペット・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無
・美容院・・・遊技者で少ないが、おそれとの関連無

以下、遊技状況と有疑い率との関連(原因なのか、結果なのか、疑似的関連なのか不明)
最高使用金額・・・あり
ギャンブル等で問題があった人が周りにいる・・・あり
上限を決める・・・あり
上限でやめる・・・あり
自由時間以外しない・・・あり
時間が来たら止める・・・あり
適度な遊技得点・・・あり
遊技頻度・・・あり
遊技時間・・・あり
月使用額・・・あり
月負け額・・・あり
パチンコ・パチスロ比・・・パチスロ比が高いことと関連
・低貸高貸・・・なし、重回帰では高貸でおそれが小さい、縦断データでは低貸でおそれが小さい
・行きつけ店舗数・・・なし
・店舗までの時間・・・なし
この一年で遊技時間が増えた・・あり
ここ一年で遊技に使う金額が増えた・・・あり
・ギャンブリングの種類・・・なし

こう見ると、現状では(縦断的データで因果的解析をする前では)、遊技量コントロールが予防的。

重回帰では、
PPDS(遊技障害疑い得点:61点以上でうたがい)=39.9+(月負け額万円)+0.6×(月回数)−1.1×健全ギャンブリング得点+1.1×日の平均遊技時間+0.4×最大負け-2.6×(問題のある人はいない、ハイT、いいえ0)-0.04×高貸比率(%)
一応共線性の問題はないので、月負け額、回数、遊技時間を目安にコントロールするのがよろしく、自己申告プログラムの一般ユーザー化を行い、アラートする仕組みが望ましいのではないか。

課題:射幸性、広告、貯玉などはかかわるのか。
仮説:貯玉使用以外はかかわりない。もし自己申告プログラムの汎化ができるなら、旧牙狼程度の射幸性、広告は遊技障害のおそれに影響しないのではないか。ま、調べた結果で意見は変えますが。

仮説根拠:
腹側被蓋、側坐核、線条体などの報酬関連部位は、行動の開始や維持にもかかわる。ここでの遊技や遊技関連刺激等が快感と結びつき(条件付け)が、遊技障害とかかわると考えられる(ギャンブリング障害 第4章生涯レベルのギャンブリングにおける行動危険因子と治療への示唆、など)。
一方、報酬関連部位に深くかかわるドーパミン神経は、報酬に対して反応するだけではなく、報酬を予測する刺激でも分泌を増す。そのため、高い報酬は報酬予測によるドーパミン神経の活動を増し、遊技行動を促進しうるし、広告などは報酬予測信号となって遊技行動のトリガーとなりうる。
こうした素朴な知見や、ギャンブリングの勝ち負けの規模が問題ギャンブリングの強力な予測因子となるといった知見(Welte 2004)から、射幸性(高い報酬期待)規制や広告規制は遊技障害抑制に役立つと考えられ、閣僚会議とりまとめなどで遊技業界のギャンブル障害対策として推進されている。
しかし、「ギャンブリングの勝ち負けの規模」とギャンブル障害のかかわりは、カジノ等での知見であり、射幸性規制が行われてきている遊技業界でのさらなる規制が有効であるかは不明である。また、「ギャンブリングの勝ち負けの規模」とギャンブル障害のかかわりは、主に横断的データで見出されており、因果的な関連であるか不明である。
また、世界のギャンブル障害の有疑い率の推移をみると、ギャンブリングの導入とともに一過性で上昇するが、しばらくすると適応が起き落ち着くという(Williams 2012)。その要因は不明だが各国のギャンブリング事情、射幸性事情にかかわらずこの現象が起き、各国の有疑い率が同じような水準になるとすれば、長く日本に根付いているぱちんこでは射幸性が影響しない可能性もある。
さらに、
・低貸の普及に伴って、「勝ち負けの規模」は遊技機の規格だけではなく、貸玉料金によっても射幸性がコントロールされている、
・旧牙狼等、高射幸性機撤去時期(2016年12月末)をはさむ二つの全国調査(2016,12月までの久里浜調査、2017,1〜2月の社安研調査)で有疑い率に差がない、
・社安研調査の横断調査では低貸高貸の有疑い率への影響は認められなかったが、縦断的調査では低貸の方が遊技障害の疑いが減る(未発表)、
・ギャンブル障害の遺伝率は50%に及び、併存障害も7割強で、ギャンブリングの状況より、個体特有の問題があるのかもしれない、
等の問題があり、実際、ぱちんこで射幸性の高さが遊技障害疑いにどのような影響を与えているのか、横断的、縦断的に調べていく必要がある。





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