生活習慣病→アルツハイマー病、だけではなく、逆コースも。

 心臓病など、生活習慣病の予防や治療がアルツハイマー病の予防に役立つことは、大規模疫学研究などで明らかになっているが、↓はアルツハイマー病が心不全リスクを高める可能性があるという指摘。
 ハーバード大のFederica del Monte氏らはアルツハイマー病の患者22人、健康な対照群35人を比較。アルツハイマー病患者は左心室壁に肥厚がみられ、左心室が血液を送り出す前に膨張して血液を取り込む能力が低い傾向がみられたとか。これは、一部の心不全とかかわる症状とのこと。
 また、アルツハイマー病では蓄積が進むアミロイドβが、この疾患に関与するそうで、アルツハイマー病のアミロイドβプラーク→心筋へのプラーク蓄積→心不全というルートの可能性があるとのこと。
 もともとアルツハイマー病を発生しやすいAPOEε4は心臓疾患等との関連が指摘されているので、妥当な結果と思われる。またアミロイドβは末梢に広がり得、ゆえにこの量を減らすと脳のアミロイドβが減り改善が起こるのではと薬物開発が行われたが、第3相で結果が出せなかったが、他の臓器に付着するので、心臓以外にも影響を与えるそうだ。
y Affects the Hearts of Patients With Alzheimer's Disease: Mind the Heart.
Journal of the American College of Cardiology. 2016 Dec 06;68(22);2395-2407. pii: S0735-1097(16)36463-4.
Luca Troncone, Marco Luciani, Matthew Coggins, Elissa H Wilker, Cheng-Ying Ho, Kari Elise Codispoti, Matthew P Frosch, Rakez Kayed, Federica Del Monte

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