抗生物質使用が腸内フローラを介して肥満、免疫疾患などのリスクを高めうる

抗生物質の投与によって菌が耐性を獲得することが問題になっていますが、この研究は腸内細菌の変化が生じることで、子どもの肥満や免疫系疾患がおきやすくなることを示した研究です。
 Willem de Vosらは、フィンランドの142人(2~7歳)の便中の微生物叢(そう)と各種抗生物質の購入記録、および健康状態の記録を六ヶ月間、調べました。さまざまな種類の抗生物質が子どもの腸内微生物叢と健康に及ぼす影響を調べた。その結果、マクロライド系抗生物質を使うことと、腸内微生物叢の組成変化、体重増加、喘息リスクがかかわることが明らかになりました。これまで、成人とマウスで、本研究とよく似た微生物叢の変化と、肥満、免疫関連疾患の発症リスクの上昇にかかわりがあることは報告されていましたが、その裏づけがとれたわけです。
 なお、ペニシリンではこの関係は見出せなかったそうです。
Katri Korpela, Anne Salonen, Lauri J. Virta, Riina A. Kekkonen, Kristoffer Forslund, Peer Bork & Willem M. de Vos
Intestinal microbiome is related to lifetime antibiotic use in Finnish pre-school children
Nature Communications 7, Article number: 10410 doi:10.1038/ncomms10410
Received 23 June 2015 Accepted 03 December 2015 Published 26 January 2016

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