統合失調症の発症リスク低下にω3サプリメントが役立つらしい?

 メルボルン大のポール・アミンガーらは、以前から統合失調症のウルトラハイリスク群に対してω3多価不飽和脂肪酸(PUFA)を与え、発症リスクの低下を報告しています。たとえば2010年にはPUFAを添加した食事を13~25歳のハイリスクな参加者に与えて、精神病の初回エピソードが最長1年間現れなかったことを報告しています。
 今回は、研究スタート時81人のウルトラハイリスクの参加者のうち71人について、PUFAによる介入の6.7年後の結果について報告しています。プラセボを摂取した被験者の40%(40人中16人)が精神病を発症したのに対して、PUFAを摂取した被験者では9.8%(41人中4人)の発症にとどまりました。また、プラセボ群の方が、精神病を早期に発症し、他の精神病の罹患率も高かったそうです。
 ちなみに、ウルトラハイリスク群とは、15~30歳で(1)微弱な精神病症状(Attenuated Psychotic Symptoms:APS)、(2)自然寛解する短期的・間欠的な精神病症状(Brief Limited Intermittent Psychotic Symptoms:BLIPS)、(3)素因と機能低下(Trait)のいずれかがある人と定義されており、1~2.5年の間の精神病への移行率は8~54%なのだとか。そんなに移行しない、そんな早期介入意味が有るのか、そんなのマクゴリー(著者)が言ってるだけじゃん、などいろいろ議論のある概念なので、その点はご注意ください。
Longer-term outcome in the prevention of psychotic disorders by the Vienna omega-3 study
G. Paul Amminger, Miriam R. Schäfer, Monika Schlögelhofer, Claudia M. Klier & Patrick D. McGorry
Nature Communications 6, Article number: 7934 doi:10.1038/ncomms8934

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