線虫がんばる、においも大事

 線虫(Cエレガンス)をつかって一滴の尿でがん診断という研究が話題になっています↓。線虫にはがんの匂いをかぎ分ける力があり、好んで近づく性質があるからうまくいくんだそうです。線虫に匂いが感知できるなら、何らかの物質がガン患者の尿中にあるわけで、それが特定できれば、微量タンパク質解析技術などでもいけそうです。
 微量タンパク質の解析は、ノーベル賞の田中先生らが行っており、血液一滴で認知症を調べる(アミロイドβなどを介して)ことに成功しており、同じ技術ががんにも、ほかの疾患にも使えてくるかもしれません。
 ことに線虫は遺伝子配列が完全にわかっていて、その数も多くないので遺伝子を調べる実験によく用いられてきた動物ですから、遺伝子側からどんなタンパク質に反応しているのか、ガンごとの特異性は?など様々明らかになりやすいので、期待大です。ちなみに、あのグルコサミンで線虫の長寿化に成功したとの報告も昨年あり、線虫、大活躍です。
 また「匂い」もあれこれ注目です。以前からうつなど精神障害と嗅覚のかかわりが研究されてきましたが、最近では認知症のスクリーニングに嗅覚テストが使えるとか報告もありました。微量タンパク、あなどりがたし、です。
A highly accurate inclusive cancer screening test using Caenorhabditis elegans scent detection
Takaaki Hirotsu*, Hideto Sonoda*, Takayuki Uozumi, Yoshiaki Shinden, Koshi Mimori, Yoshihiko
Maehara, Naoko Ueda, Masayuki Hamakawa (*同等貢献)
PLOS ONE(2015)

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