ギャンブリング障がいの治療候補薬がパーキンソン病での強迫性障害に効く可能性が指摘された。

 ナルトレキソンはエンドルフィンなどオピオイド(アヘン類縁物質)の阻害剤で、ギャンブリング障がいの治療薬候補としても知られています。エンドルフィンは多幸感をもたらすが、快感中核の側坐核でドーパミンの効きを弱め、量を増やさないと効かない耐性をもたらすと考えられているからです。
 一方、パーキンソン病は黒質-線条体系のドーパミン神経の数が減るなどが原因と考えられ、ドーパミンを増やす薬が治療薬として用いられます。そのため、パーキンソン病ではドーパミンの影響で、ギャンブリング障がいの出現率が8倍程度に高まることが知られています。
 強迫性障害は、ある行動を制御できず繰り返す障がいですが、ギャンブリング障がいもまた行動制御の障害であり、一定の共通性が考えられます。パーキンソン病ではギャンブリング障がいに限らず、強迫性障害も起こりやすく、難治であることが知られていますが、↓はその治療にオピオイド阻害薬のナルトレキソンが効果的であったというもの。医師評価によるClinical Global Impression-Changeの有意改善は認められませんでしたが、患者評価による副次転帰Questionnaire for Impulsive-Compulsive Disorders in Parkinson's Disease-Rating Scale (QUIP-RS) の改善が認められたそうです。
Naltrexone for impulse control disorders in Parkinson disease: A placebo-controlled study.
Papay K, Xie SX, Stern M, Hurtig H, Siderowf A, Duda JE, Minger J, Weintraub D.
Neurology. 2014 Jul 18. pii: 10.1212/WNL.0000000000000729. [Epub ahead of print]

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