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zoom RSS 筋肉は記憶する、筋トレは無駄にならない

<<   作成日時 : 2018/04/15 23:23   >>

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 筋肉は記憶する、筋トレは無駄にならないことは、経験的に知られています。たとえば学生のとき部活で十分な運動をしていれば、その間に筋肥大が起きますが、部活をやめ、筋トレもしなくなれば、いずれ筋肉は落ちていきます。しかし、ふたたびトレーニングを開始したとき、それまでにトレーニング体験がある人と、ない人とでは筋肉のつき方が違ってきます、かつてトレーニングした人の方が速やかに筋力がつくのです。
 このことは筋肉自体がある種の記憶(トレーニングの記憶)を持っていて、筋トレ効果を増強する、あるいは神経系が速やかに回復して、筋力の閾値を上げる、など考えられてきました。
 ↓は、筋肉中の遺伝子レベルでトレーニングの記憶が残っていることを実証した研究。キール大、リバプール・ジョン・ムアーズ大、ノーザンブリア大、マンチェスター・メトロポリタン大の研究。筋トレ経験のない男性8人(平均年齢27.6歳)に筋肉の生検を実施。DNAは脱メチル化すると遺伝子情報が読みだされ、メチル化すると読出しをストップするので、シトシンの次にグアニン現れる配列85万以上のメチル化状態を調べた。DNAのメチル化は、ほとんどがシトシン(C)でおき、遺伝子発現を抑制する。特に、シトシン・グアニンという配列が集中して存在する領域(CpGアイランド)の70%−80%程度のシトシンがメチル化されている。遺伝子プロモーター領域のCpGアイランドは、最初はメチル化されていないことが多いが、発生や分化に伴ってメチル化を受け、遺伝子発現が抑制される。
 その後、週3回7週間のレジスタンス運動(筋トレ)をこない、7週間の休養、その後、再び週3回7週間のレジスタンス運動を実施。
 結果、7週間の筋トレで筋肉は肥大したが、7週の休養で元に戻った。しかし、再トレーニングで最初の筋トレ以上に筋肉が肥大。経験的に知られていることが再確認された。同時に遺伝子のメチル化に変化が生じていた。メチル化の程度が高いと筋肉を増強するための遺伝子の読出しは行われにくいが、脱メチル化していれば、筋肉増強のための遺伝子が読みだされやすい。最初の筋トレで脱メチル化を推定させる低メチル化が生じており、再トレーニングでさらに低メチル化領域が増えていた。
 このことはエピジェネティックな記憶が、筋トレによって筋肉に蓄えられ、それが筋肥大を容易にしていることを推測させる。筋肉は記憶する、筋トレは無駄にならない。
 もっとも、どこまで休んで記憶が続くのか、どのレベルの運動だと低メチル化が生じ、かつ増強されやすいのかは今後の課題だ。
Human Skeletal Muscle Possesses an Epigenetic Memory of Hypertrophy.
Seaborne RA, Strauss J, Cocks M, Shepherd S, O'Brien TD, van Someren KA, Bell PG, Murgatroyd C, Morton JP, Stewart CE, Sharples AP.
Sci Rep. 2018 Jan 30;8(1):1898. doi: 10.1038/s41598-018-20287-3.

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