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「はげひげ」の脳的メモ

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「はげひげ」の脳的メモ
ブログ紹介
篠原菊紀(しのはらきくのり)。諏訪東京理科大教授。健康教育、脳研究。日常的な脳活動を調べ、サービス・製品・教材開発に生かしている。「快」の発見・展開・制限史を書きたい。茅野市縄文ふるさと大使。
著書、監修:「合格賢脳レシピ80」(法研)、「「すぐにやる脳」に変わる37の習慣 」(KADOKAWA)、「中高年のための脳トレーニング」 (NHK出版)、「ナンプレシリーズ」(永岡書店)、 「子どもが勉強好きになる子育て」(フォレスト出版)、他多数。
★共同研究:新学社と幼児教材開発(幼児ポピー監修)。エポック社と「ジグソーパズル達人検定ジグソーパズル脳力診断」、アポロ社とピクチャーパズルステップ脳シリーズ開発。ユーキャンと楽ラク脳トレーニング DVD全12巻。PSK総研などと快感研究、健康ぱちんこ、遊技障害予防研究。プローバAC事業部と脳のリハビリ。ビクトリノックス社とナイフと脳。豊丸と遊びを介護予防に生かす研究。ほか、あれこれ。
テレビ、ラジオ:フジテレビ「とくダネ!脳活ジョニー」、「今夜はナゾトレ」、BSフジ「脳ベルSHOW」、NHK「あさいち」「歌の日曜散歩」「夏休み子ども科学電話相談」「国民アンケートクイズリアル日本人」、日テレ「頭脳王」、TBS「ゲンキの時間」、SBC「ラジオJ」などで解説や監修。
★取材・実験・研究依頼は、s96hige@gmail.com、FAX 0266-73-1304(篠原研)で。講演依頼は業者さん(メデイア21:06-6345-2800、等)経由またはfax0266-73-1304でお願いします。
スケジュール(12月1日〜)

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タイトル 日 時
怒ったり、嫌な気分のままのふて寝は、嫌な気分を抑えにくくなるらしい
 以前、嫌な絵を見た後、しばらく起きていると嫌な感情反応が小さくなり、すぐに寝てしまうとこの感情反応の縮減が消え去ることが報告されました。寝ている間に記憶の固定が起こるので、ふて寝は危険といった示唆です。 J Neurosci. 2012 Jan 18;32(3):1035-42. Processing of Emotional Reactivity and Emotional Memory over Sleep. Baran B, Pace-Schott EF, Ericson C, S... ...続きを見る

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2016/12/08 01:53
いわゆるギャンブル依存(ギャンブリング障害)について、正しい報道かどうかの見分け方
 そもそも、「ギャンブル依存症」という古い言葉を使う時点で、その報道はダメといえばダメですが(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87)、まあ、その言葉で国会の議論が進んでいるので致し方なしとして、そのうえでの見分け方。  コメントする専門家が、久里浜医療センターの河本先生か、成瀬クリニックの佐藤先生か、リカバリーサポートネットの西... ...続きを見る

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2016/12/07 23:46
天才を育てるには
 ネイチャーで「天才を育てるには」的なまとめがあった。天才を育てるには、天才を育てようとしてはいけないそう。  その上で、 1)いろいろな経験をさせる。 2)子どもが強い興味や関心、そして才能を示したときには、それを伸ばすチャンスを与える。 3)知的ニーズだけでなく、感情的なニーズも満足させる(感動体験など) 4)キャロルドゥエックが指摘するように、素質ではなく努力や行動をほめる(「成長型マインドセット」を育てる)。 5)知的チャレンジをほめ、失敗は学習の役に立つ、恐れる必要はないと... ...続きを見る

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2016/12/03 23:31
いわゆるギャンブル依存(ギャンブリング障害)には抗うつ療法と集団認知行動療法が有効か?
ギャンブリング障害の治療に関する韓国の2002〜2011年の758人の後ろ向き研究。ギャンブリング障害の治療は長い方が成功に近いという前提に立った研究(ま、ここは疑問ではある)。  結果、薬物療法はギャンブリング障害が深刻な場合に選択されやすいにもかかわらず、治療期間が長くなった。集団認知行動療法への参加と抗うつ治療は、年齢、抑うつ度合い、ギャンブリング障害の深刻さの影響を除去しても、治療期間を長くした。抗うつ治療と集団認知行動療法がもっとも治療期間を長くした(ドロップアウトを減らした)との... ...続きを見る

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2016/12/03 21:06
ギャンブリングは若者のほうが5倍普及しているそうで、その教育プログラムの評価の報告、日本では・・
 ↓はギャンブリング障害では泰斗のひとりブラジンスキーらの2016年のレビュー。ギャンブリングは大人に比べて思春期若者では5倍普及しているそうで、問題ギャンブルを減らすための教育プログラムが学校を基盤に行われているそうです。  しかし、そのプログラムの評価はあまり行われていないようで、PubMedなどのデータベースを使って関連研究を集め、19の研究がヒットしたそうです。  そして、 1)すべての研究が、介入による、知識、認識、信念など認知的な変化について報告していた。 2)九つの研究が介... ...続きを見る

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2016/12/03 11:47
コーヒーは思いのほか、効果がない?
 香港大学のメンデル無作為群間比較を用いた研究。コーヒーは2型糖尿病、うつ、アルツハイマー病を減らすという相関関係が観察研究では示されていましたが、遺伝的に予測されるコーヒー消費は、2型糖尿病、うつ病、アルツハイマー病とは関連が認められなかったとか。  コーヒー問題は混とんとしてきました。 Habitual coffee consumption and risk of type 2 diabetes, ischemic heart disease, depression and Alzhei... ...続きを見る

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2016/12/03 00:57
カジノの賭け額の実態(シンガポール2014)
 シンガポールでは住民のギャンブリング状況やギャンブリング障害(いわゆるギャンブル依存)の調査が、2005、2008,2011、2014と、national council on problem gambling によっておこなわれているそうです。  それによれば、ギャンブリングをする人の月の賭け額の中央値は、2011の$40から、2014では$20に、平均値は$212から$70に減っているそうです。このうちギャンブリング障害の疑いのある人も、中央値が$581から$313、平均値が$1713か... ...続きを見る

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2016/12/02 23:51
12月1日〜
フジテレビ、「とくダネ!脳活ジョニー」監修、毎週月〜金、9:43ころから。「今夜はナゾトレ」監修、毎週火曜日19:00-20:00。 SBC、「ラジオJ」、月一出演。 NHKラジオ、「歌の日曜散歩、歌って笑ってうたわらどん」、月一出演 BSフジ、「脳ベルSHOW」、月〜木、22:00-22:55、解説 ...続きを見る

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2016/12/01 10:09
ギャンブリング障害の規模について
 IR法案の審議入りで、いわゆるギャンブル依存(ギャンブリング障害)問題が取り上げられると思われるので、ギャンブリング障害の規模についての基礎データを確認しておきましょう。  SOGSを使った調査で、国内のギャンブリング障害の疑いのある人が536万人と推測されています(Toyamaら2014)。この件についての諸問題はすでにこのブログで指摘しましたが(http://higeoyaji.at.webry.info/201510/article_17.html)、ここではこの数値をそのままユーザー... ...続きを見る

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2016/11/30 12:18
そうですか。厳しいですか。。。。
 アルツハイマー病の患者さんに作業療法を行っても、行わない人たちに比べての効果は認められなかったそうです。  アルツハイマー病患者180人が参加した無作為化試験。結果、いつもの治療に家庭での作業療法を加えても歩行、飲食、入浴、排泄等の日常動作遂行機能の衰えを遅らせる証拠は得られなかったそうです。認知症に伴う機能低下は作業療法をしても食い止めれないようだというのが研究者の見解だそうです。  とはいえ、その時間が患者さんや周りの方にとって、有意味な時間であることはあり得、作業療法を否定する必要は... ...続きを見る

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2016/11/28 11:41
不安タンパクか〜
 長崎大創薬研究教育センターの出口雄一准教授らの研究。やる気や快感にかかわる側坐核の神経細胞にある「mDia(エムディア)」というタンパク質を欠損させると、不安行動が消失したという研究。恐怖や不安条件付けをした人で、その条件を思い出した時報酬を与えると恐怖反応が消失したとの報告も最近あったので、なるほどなあというもの。  約6週間隔離して単独で飼育したマウスと、複数の個体と一緒に飼育した通常マウスが、周囲に壁のある道と、ない道が交差した十字路の装置でどんな行動を取るのかを調査。通常マウスは壁の... ...続きを見る

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2016/11/24 20:19
寿命の限界は125歳?
 あるイベントで人の寿命は200歳まで伸びるとおっしゃっていた先生がいたが、可能性としてはあり得るし、否定するつもりもないが、↓は、アルベルト・アインシュタイン医学校遺伝学部長のJan Vijg氏らの研究で、125歳当たりが上限だろうという推測。  四十数か国の死亡およびその他の人口データの統計をとったヒト死亡データベースの追跡。高齢者の割合は1900年以降増加し続けていたが、100歳以上になった人でみると、生まれた年にかかわらず100歳以降の生存率はさほど変わっておらず、死亡時の年齢は197... ...続きを見る

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2016/11/24 17:28
抗アミロイド(Aβ)抗体solanezumab、残念ながら有意な効果が示さなかったそうです
 以前、抗アミロイド(Aβ)抗体solanezumabがプラセボ対照第3相試験(EXPEDITION3)に入り、いい結果が出ていたら休み返上で認可に向けた作業を行うらしいことを報告しました↓。 http://higeoyaji.at.webry.info/201610/article_14.html  しかし、残念ながら主要目標は達成できなかったそうです。理屈上は十分あり得る効果も、実証できなければあきらめるしかないわけで、厳しいわけです。このプロセスを通っている薬剤は世の中で最も信頼できる... ...続きを見る

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2016/11/24 17:18
別にどこかを特定して批判しているわけではないですが・・・
 別にどこかを特定して批判しているわけではないですが、基本の基本なので。  最低限、相関研究と因果関係はきちんと区別しましょう。そりゃ、いろんな活動のスタートは、何もないより、せめて相関研究でもいいのでよりどころがある方がいいでしょう。  しかし、活動がある程度定着してきてたくさんの人を巻き込み始めているなら、因果を明らかにしていく研究、せめて前向きコホートくらいはちゃんとやらないと、活動が宗教化してしまいます。権威に頼るだけの不毛な転倒が起きてしまいます。  医学におけるエビデンスチェッ... ...続きを見る

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2016/11/24 02:26
恐怖記憶を無意識に消去してしまうニューロフィードバック技術をATRなどが開発
 たとえば、赤い丸を見せたとき、電気刺激を与えます。これを繰り返すと赤い丸を見ることで不快を感じるようになり、発汗が増し、恐怖に関連する偏桃体の活動が高まります。  次に被験者に赤い丸を見せたときの脳活動と、たとえば緑の丸を見せたときの脳活動をMRIで調べ、そのデータを機械学習させて、脳活動から赤い丸を思い描いている度合いを推測できるようにしておきます。  それから被験者には無色の縞柄の丸を見せ、何らかの方法で自分の脳を操作し、のちの画面に現れる灰色の円を大きくする(より大きく想像する)よう... ...続きを見る

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2016/11/24 02:03
経済格差が健康格差を生む?
 最近、親の豊かさなど社会経済的要因がこの学力に影響を与えることが知られるようになり、経済格差が学力格差、ひいては将来の経済格差の増幅につながることが懸念されていますが、↓は「血圧も?」につながりうる話。  世界200か国の1975年から2015年の血圧や高血圧比率の推移を調べた結果、高所得層が多い国や地域では血圧や高血圧有病率の低下傾向が認められたそうです。一方で、低〜中所得者の多い国では血圧が高くなっていき、高血圧比率が高まる傾向にあったとか。  これは国家間格差話ですが、個人に焦点を当... ...続きを見る

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2016/11/23 23:38
オプジーボ、PD−1、CRISPR-Cas9
 薬価で話題のオプジーボ(ニボルマブ)は、がん細胞の表面にあり、免疫細胞であるT細胞のPD−1と結合して、T細胞からの攻撃から免れるがん細胞上のPD−L1を抑制し、T細胞によるがん細胞への攻撃を促す薬です。以前から、悪性黒色腫と肺癌には、稀に自然治癒例が認められていましたが、それは免疫により癌が攻撃され、治癒した例。  一方、近年、遺伝子を編集する画期的な方法、CRISPR-Cas9が注目されていますが、CRISPR-Cas9技術でPD−1を除去した遺伝子が中国の四川大学のLu You氏率いる... ...続きを見る

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2016/11/17 22:55
高齢者の交通事故で、正しいのはどれ?
最近、高齢者の交通事故が頻繁に報道されています。 さて、以下のデータから読み取れることとして正しいのはどれでしょうか? 「警視庁の調べでは、交通事故の発生件数は、2005年の8万633台から14年は半分以下の3万7184台に減ってはいるのだが、運転者が65歳以上の割合で見ると、05年の10.9%から14年は20.4%と2倍近くに増えている。」 @高齢者の交通事故件数が増えている A高齢者の交通事故件数が減っている ...続きを見る

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2016/11/14 23:56
食後のウォーキングがおすすめ?
日本では糖尿病が認知症の発症とかかわることが、久山町スタディなどで明らかになっています。脳での慢性炎症がかかわるのではないかと考えられています。↓は、英ロンドン大学健康行動研究センターの研究。身体活動量と2型糖尿病の関連を調べた23研究をメタ解析。約120万人のうち8万2,000人強が2型糖尿病を発症しており、週150分間以上の運動を行う群では、2型糖尿病の発症リスクが26%低かったそう。 Physical activity and incident type 2 diabetes mel... ...続きを見る

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2016/11/13 23:30
賢きもののバトルをみて、ふと思ったこと。
 そろそろ「教育」はよきもの、みなに成功への機会を提供するもの、という牧歌的幻想を捨てなければいけない。「教育」は差を拡大し容認する。「学力」には遺伝的、社会経済的要因が強く影響するのに、「学力の低さ」は「個人の努力不足」にすり替えられ、経済的被差別を納得させる装置として働く。  「教育」が差別装置として働くゆえに、Briexitもトランプ現象も起こる。グローバル化がこれを加速する。考えてみれば発展期での「教育」の重視は、他国との相対的な差別化に「教育」が有効だからだ。各国の教育化とグローバル... ...続きを見る

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2016/11/13 07:53
軽度認知障害に中程度の有酸素運動が有効だが・・・
 カナダ・ブリティッシュコロンビア大の研究。脳血管疾患による軽度の認知機能(記憶・思考)障害を有する高齢者70名を対象に、半分に週三回1時間のエクササイズ(早歩きなどの中等度の有酸素運動)を6か月、残り半分には認知機能低下予防に関する食事などの情報提供を行った。  研究開始時、終了時、六か月後に、全般的な思考能力、計画や組織化などの実行機能、日常活動の処理状況を11点満点で評価。結果、運動群では全般的な思考能力が約2ポイント改善。ただし、6カ月後には対照群との差は消失した。また、運動群は血圧が... ...続きを見る

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2016/11/07 10:20
タバコはDNAの損傷を促し、がんを促進する
 国立がん研究センターなどの研究。日本を含むアジアや欧米の5千人以上のがん患者について、喫煙歴とがん細胞のゲノムの関連を調べたもの。  結果、たばこを吸う本数が多いほどDNAが傷つきやすく、1日1箱を1年間吸い続けると肺の細胞では遺伝子に150個の変異が生じることが推測されたとのこと。肺は150個、喉頭は97個、咽頭は39個、口腔は23個の変異が発生し、蓄積していくそう。 Mutational signatures associated with tobacco smoking in hum... ...続きを見る

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2016/11/05 18:44
脳はウソに順応していく
 ロンドン大などの研究。自分の利益になるようなうそをつくと、左右の偏桃体(恐怖や不安にかかわり、交感神経活動を促進する部位)が活性化するのですが、繰り返すとこの活動が低下していき、かつ、この低下の程度が、その後のうその増大を予測するとか。つまり、嘘慣れの早い人はうそをつきやすくなるという、ま、当たり前といえば、当たり前の話。  自分にとって不利益になるようなうそをつく場合には、このような偏桃体の反応は見られなかったそうです。 The brain adapts to dishonesty. ... ...続きを見る

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2016/11/05 18:25
パチンコ・パチスロの安全な遊び方アプリ、「ジキルとハイド」
パチンコ・パチスロの安全な遊び方アプリ、「ジキルとハイド」  パチンコ・パチスロの安全な遊び方アプリ、「ジキルとハイド」、パチンコ・パチスロ問題電話相談機関リカバリーサポートネット作(西村先生)です。  パチンコユーザーの皆さん、途中でやめにくいのが難ですが、短いですから、一度はお試しください  →http://rsn-sakura.jp/jekyll/ ...続きを見る

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2016/11/03 23:11
中年期の血圧コントロールは認知症予防に役立つらしい
 ↓は、高血圧、特に中年期の高血圧が、認知症リスクにつながる可能性があるという、米国心臓協会(AHA)の新たな声明です。以前から、生活習慣病がアルツハイマー病などの認知症や、認知機能低下のリスクとなることが、疫学データなどで指摘されてきました。たとえば高脂血症の治療薬の使用がアルツハイマー病を予防しうるとか、日本では糖尿病と認知症の関連が強いので、糖尿病予防が役に立つのではないかとかです。  高血圧についても認知症になりやすい傾向が指摘されてきましたが、血圧をコントロールすることにより認知症の... ...続きを見る

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2016/11/03 09:29
後々効いていたりするから、介入研究は難しい(自閉症で約8年後に効果)
 2-4歳の自閉症児に親子にたいして、意思疎通の改善を目指す治療(parent-mediated intervention)を親を交えて1年間施した結果、治療終了後一か月では社交性、反復常同行為などに変化は認められなかったものの、約8年後、10歳くらいの時では、重症度の軽減が認められたとか。改善の多くは社交や反復常同行為の改善だったとか。 6 year follow-up supports early autism intervention. Sigafoos J, Waddington H... ...続きを見る

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2016/10/31 11:49
11月1日〜
フジテレビ、「とくダネ!脳活ジョニー」監修、毎週月〜金、9:43ころから。「今夜はナゾトレ」監修、毎週火曜日19:00-20:00。 SBC、「ラジオJ」、月一出演。 NHKラジオ、「歌の日曜散歩、歌って笑ってうたわらどん」、月一出演 BSフジ、「脳ベルSHOW」、月〜木、22:00-22:55、解説 ...続きを見る

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2016/10/30 23:11
睡眠不足は脳を変える
 脳は年中変わるので、「脳を変える」はそうショッキングな表現ではないのですが、↓は断眠すると実際の脳内の接続性に変化が生じるらしいことを示したドイツ、フライブルク医科大の研究。  断眠した被験者では単語対連合記憶課題(二つのかかわりのない単語を対で覚え、一方から他方を思い出すテスト)の成績が低くなり、脳由来神経栄養因子(BDNF)の値も低かったとか。BDNFは例えば運動で増えることが知られ、これが運動が認知機能を高める(維持しやすい)こととかかわると考えられています。  20人の被験者につい... ...続きを見る

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2016/10/27 14:01
おもしろいな。プラセボ(偽薬)は偽薬と分かっていても効くらしい。
 おもしろいな。プラセボ(偽薬)は偽薬と分かっていても効くらしい。  三か月以上腰痛を訴えている被験者83人(実験達成者数)を対象として、通常の治療群と、通常の治療に加えてプラセボをプラセボと告知して与えた群の比較(open-label placebo)。3週間のトライアル。  結果、プラセボ群は最大の痛みと通常の痛みの主観的指標がどちらも30%低下したが、いつもの治療だけの群での低下は16%と9%で、プラセボ群の痛みの改善が有意に大きく、その効果は大きかったそう。痛みはドーパミン系の活動で... ...続きを見る

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2016/10/27 13:41
女性の方が賢いから、認知テストで補正しないと、正確な診断ができない?
 あまり知られていないのかもしれませんが、認知機能テストを行うと、特に高齢者では男女差が認められ、女性の方が成績がよくなります。我々が地域で行った千人ほどの調査でもそうでした。特に言語記憶系のテストでは、もともと女性の方が成績がいい傾向にあるので、「あ」のつく言葉をできるだけあげなさい、とか、単語を10個くらい覚えて後で思い出してもらうテストでは、男性は軽い絶望感を味わうことも少なくありません。  ↓は、だからアルツハイマー病の診断で認知機能テストを使った評価を行う場合には、注意が必要だし、テ... ...続きを見る

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2016/10/27 13:23
1975年ころの日本食がよろしいようで
東北大の都築先生らは、すでに加齢を促進するよう改変されたマウス(SAMP8)を使って、1975年ころの日本食が、2005年の日本食に比べて、寿命を長くし、加齢を遅らせ、学習や記憶を高い状態に保ってくれることを示しています↓。 The Japanese diet from 1975 delays senescence and prolongs life span in SAMP8 mice. Yamamoto K, E S, Hatakeyama Y, Sakamoto Y, Honma T... ...続きを見る

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2016/10/24 23:57
活動量計でかえって太る?
 ピッツバーグ大の研究。2010年から2012年、471名を対象にした。被験者はローカロリーダイエットと運動量増を促され、6か月の時点で、電話によるカウンセリングが加えられ、励ましのテキストメッセージやウェブ上の教材にアクセスさせられた。またこのとき、ウェブサイトで自分の食事と運動量を管理するグループと、それに加えて活動量計を与えれれる群にわけた。  その結果、74.5%が脱落せず、24か月後、活動量計を与えられたグループは96.3kg→92.8kgに減ったが、与えられなかったグループのほうが... ...続きを見る

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2016/10/19 14:26
犬の人懐っこさには遺伝子がかかわる
 ビーグル犬はローマ時代から存在し、ウサギ狩りに使われ、ショードッグとしても人気がある。このビーグル犬を対象として社会的行動と遺伝子の関連が調べられた。スウェーデン、リンショーピン大の研究。  190頭のビーグル犬に三つの容器の蓋をスライドさせ中身のおやつを取り出す課題を与えた。ただしそのうち一つは蓋が固定されておりあかない。このとき、人に助けを乞うように目を合わせようとしたり、人のそばに来たりする度合いを調べた。ゲノム解析から、SEZ6L遺伝子内の1つの遺伝的マーカーが、ビーグル犬がヒトのそ... ...続きを見る

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2016/10/19 13:55
運動でもカロリー制限でもやせればいい
 セントルイス大のEdward Weiss氏らの研究。45〜65歳の過体重の男女52人が参加。運動のみを行う(運動レベルを10%増)、カロリー制限運動だけを行う群(20%のカロリー制限、300〜500kcal)、運動とカロリー制限(運動レベルを10%上げ、カロリー摂取量は10%制限)にわけた。  いずれの群も三か月強で約7%減量し、血圧、血清コレステロール、血糖のそれぞれの値が改善し、生涯にわたる心血管リスクが46%から36%に低下したそうで、Edward Weiss氏によれば、どちらを行うか... ...続きを見る

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2016/10/19 12:35
体性感覚の回復
 交通事故で脊髄を損傷し、四肢麻痺となった男性の体性感覚野へ電極を移植し、手のひらや指からの信号を伝えたところ、手のひらや指の接触の触覚が回復したそうです。また、義手の触覚信号を同様に体性感覚野に送ったところ、連結した義手への接触も感じることができたそうです。 Intracortical microstimulation of human somatosensory cortex. Flesher SN, Collinger JL, Foldes ST, Weiss JM, Downey J... ...続きを見る

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2016/10/19 12:02
カフェインは認知機能低下予防に役立つ
 カフェインはうつを抑制するかもしれない(http://higeoyaji.at.webry.info/201506/article_13.html)とか、頭を使ったり、覚えたりした後にカフェインをとると、その内容をよく覚えているらしい(http://higeoyaji.at.webry.info/201401/article_6.html)とか、EDになりにくい(http://higeoyaji.at.webry.info/201505/article_11.html)とか、大腸がんのリスクが... ...続きを見る

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2016/10/18 23:35
相手の記憶は海馬腹側CA1にあり、特定の相手への好みの操作も可能
 海馬は記憶に関係することがよく知られています。このうち腹側CA1という領域が「相手のことを覚えている」ことに直接かかわっていることが、理化学研究所の奥山先生、利根川先生らによって明らかになりました。  海馬は脳の左右にある小指ほどの器官で、CA1、CA2、CA3、歯状回などからなる層状の構造が長軸方向に続いています。この偏桃体側のCA1が「相手を覚える」ことにかかわるというのです。 マウスはよく知っている相手からは遠ざかり、見知らぬ相手に近づいていくという性質があります。そこで海馬のいくつ... ...続きを見る

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2016/10/18 20:31
アルツハイマー病の新薬が最終段階に
 製薬会社イーライリリーが開発し、臨床試験に入っていた、抗アミロイドβ(Aβ)抗体solanezumab(SLZ)が第三相試験が仕上がりつつあり、うまくいけば来年中の承認が可能なのだとか。  SLZはアミロイドβ蛋白の13〜28番目のアミノ酸残基に特異的に結合するヒト型の抗Aβモノクローナル抗体で、点滴静注により、末梢血中のAβと結合。末梢血中のAβが減れば、末梢に中枢神経組織で産生されたAβが流れ込み、結果として脳中のAβが組みだされ減り、脳内のアミロイド線維の形成が抑制され、アルツハイマー... ...続きを見る

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2016/10/18 18:38
地中海食による認知機能低下予防、認知症予防の証拠の評価
 地中海食の順守度が、健康長寿、生活習慣病予防のほか、認知機能低下や認知症を予防することを示唆する研究は多数ある。↓はPubMed、Embase、CINAHL、CENTRAL、PsycINFOのデータベースを検索したもの。RCT5件、観察研究27件が質のいいもので、大部分の研究で、地中海食は、認知機能改善、認知障害リスク低下、認知症またはアルツハイマー病のリスクの低下との関連が示されていた。アルツハイマー病との関連が認められなかったものが3件、認知障害との関連が認められなかったものが3件、認知機... ...続きを見る

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2016/10/17 10:18
ゲームは何時間まで?
 子どもにゲーム(いわゆるビデオゲーム)をさせてもいいのか、させるとしたら時間制限は?、よく質問されます。そして、様々な研究がすすめられていますが、ゲームは脳にいいという結論から、言語性知能が低下するといった結論まで、結果は多様です。  たとえば、オランダ、ヘント大のSimone Kühn らによる、152人の14歳を対象としたMRIによる脳の厚みの計測では、被験者が毎週ビデオゲームに費やす時間(自己申告)と、左側の脳の前頭前皮質背外側部と前頭眼野の厚さとの間に、相関が認められたそう... ...続きを見る

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2016/10/17 10:07
「ギャンブル依存と生きる」(稲村厚)、おすすめです。
「ギャンブル依存と生きる」(稲村厚)、おすすめです。  ↓は、ギャンブルに問題がある人の日本で初めての支援施設・NPO法人ワンデーポートの設立からかかわり、現在、理事長の司法書士、稲村厚氏の著書。出版元による内容紹介の一部をそのまま紹介する。いわゆるギャンブル依存にかかわる人、必読の本だ。これを読むと陳腐化するいわゆるギャンブル依存本、多数。あわせておすすめは、「ギャンブル依存との向き合い方」中村努、高澤和彦、稲村厚(明石書店)。 ...続きを見る

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2016/10/16 20:38
生涯にわたり孤独を感じる傾向の14〜27%は遺伝的形質によるらしい
 孤独感やうつ傾向は芸術を生み出す側面もあるが、様々な健康上の不利益とも結びつきやすい。これまでの双子研究から、孤独感の感じやすさには遺伝的な形質の影響があり、その影響は37-55%と、性格の遺伝率に近いものだった。また孤独感とかかわる遺伝子(BDNF, OXTR, RORA, GRM8, CHRNA4, IL-1A, CRHR1, MTHFR, DRD2, APOE)も指摘されてきた。  ↓は50歳以上の10760人(HRS参加者)を調べたもの。上記の個別遺伝子の有意な影響は認められなかった... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2016/10/13 19:34
5秒ルールの検証、ふたたび
 2004年のイグノーベル賞のひとつは、いわゆる「5秒ルール」の検証に対して贈られた。2003年に当時高校生だったジリアン・クラークらは、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のキャンパス中の様々な床のサンプルを採取して顕微鏡で調べ、床のかなりの部分はバクテリアを含んでいないことを発見し、乾いた床に落ちた食品は安全であることがわかった。しかし、汚染された床では5秒以下の時間でも相当数の菌が付着しており、5秒ルールへの有力な反証を示した。  ↓は、米ラトガーズ大学のDonald Schaffner... ...続きを見る

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2016/10/13 19:10
アルツハイマー病に移行しやすい軽度認知障害を特定する試みにAIを使う
 いまや人工知能(AI)花盛りだ。顔認証しかり、自動運転しかり、将棋、囲碁しかり。無数のパラメータを層化させたニューラルネットで、層の絞り込みや、各層での学習を先行させることで、分類学習させ、驚異的な精度をたたき出している。脳科学でも同様でMRIなどで得られる無数のパラメーターで、たとえば「うつ」とそうでない人の脳、自閉症スペクトラムとそうでない人の脳などを分類学習させる研究が報告され始めている。  ↓は正常な老化からアルツハイマー病(AD)への過度期の軽度認知障害(MCI)について、ADに進... ...続きを見る

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2016/10/13 18:45
脂肪好きだが、甘いもの嫌いにかかわる遺伝子や脳内回路があるらしい
 4 型メラノコルチン受容体(MC4R)は視床下部や脳幹部で多く発現し、エネルギー代謝調節をはじめとする多くの生理作用を有している。POMC→α−MSH → MC4Rと働き、MC4Rをコードする遺伝子の変異によって、マウスでは食物の過剰摂取が起こり、脂肪分の多い食品を好むようになり、糖分を好まなくなることが報告されている。  ↓は、メラノコルチンシグナル伝達の欠損をもたらすMC4Rのまれな変異を有する被験者の食べ物の好みを調べた。脂肪分が高、中、低レベルに設定された3種類の食事が提供され、被験... ...続きを見る

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2016/10/13 01:38
「合格賢脳レシピ80」(法研)、監修しました。
「合格賢脳レシピ80」(法研)、監修しました。 「合格賢脳レシピ80」(法研)、監修しました。10月11日発売です。 ...続きを見る

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2016/10/11 01:25
運動増には報酬が効く
 以前このブログで、運動を続けるには、報酬-損失、がおすすめという研究を紹介した(http://higeoyaji.at.webry.info/201603/article_3.html)。↓は、約800人を対象とした活動量計使用による研究。グループを四つに分けた。1)活動量計をつけるのみ、2)活動量計+最大で週20ドルの報酬、3)活動量計+報酬に相当するチャリティ、4)対照群。六か月たったらインセンティブをなくし、12か月までは活動量計をつけておくよう要請。  結果、2)は4)に比べ中程度か... ...続きを見る

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2016/10/11 00:59
がん細胞が化学療法で死ににくいのは、脂肪分解経路ががん幹細胞を保護しているかららしい
 ほう。↓によれば、化学療法はがん幹細胞をたたくべく設計されているにもかかわらず、なかなか壊死してくれないのは、脂肪分解経路が関与しているらしい。この経路を弱めると細胞死を起こしている幹細胞は、分化した細胞によって貪食されたとか。脂肪分解を阻害する薬(COPI–Arf1シグナル伝達複合体を調節する薬)が治療に用いられるのではないかとのこと。キイロショウジョウバエを用いた研究。 The lipolysis pathway sustains normal and transformed... ...続きを見る

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2016/10/11 00:38
運動には医療費抑制効果が確かにある、しかしその分、運動にお金を払ってくれるかは大問題
 運動習慣が医療費削減につながることは、たとえば、松本市熟年大学でも3〜5万/年の削減効果が報告され、確実なものだ。↓は米バプテスト・ヘルス・サウス・フロリダのKhurram Nasirらの研究で、18歳以上の米国人2万6,000人超の2012年のデータを調べたもの。米国心臓協会(AHA)では、中等度の有酸素運動(早歩き・大掃除など)を30分、週5日、または強度の有酸素運動(ランニングやエアロビクスなど)を25分、週3日、もしくはその2つを組み合わせることを勧めているが、心疾患患者の約3分の1、... ...続きを見る

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2016/10/03 10:25
渇きのメカニズム
 歳をとると渇き(血中水分濃度の低下)に対する感受性が落ちる、それはすでに20代後半では起きる。そのためのどが渇いて水分を補給したのでは手遅れで、のどが渇く前に水分補給することがだいじだ、特に、熱中症予防では。また運動後に牛乳をとると血液の保水力が上がり熱中症予防に役立つ、などといわれる。  その一方で、渇きに対する応答行動や体液バランスの維持に関する神経機構は不明な点が多い。今回、↓の日本の論文で、その一端が明らかになった。  ひとつはZ Knightたちの研究。口腔から脳弓下器官(SFO... ...続きを見る

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2016/10/02 22:19

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