「はげひげ」の脳的メモ

アクセスカウンタ

zoom RSS 2017久里浜調査、2017社安研調査で明らかになったギャンブル等依存症の実態

<<   作成日時 : 2017/10/30 01:43   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

1)直近の一年間でギャンブル等依存の疑いがある人(DSM-5で4点以上相当)の数
ぱちんこ関連・・・40万人(根拠:2017社安研報告)
公営競技等、パチンコ関連以外・・・14万人(根拠:2017久里浜調査のギャンブル等依存症の疑いのある人70万人、うち8割が主にぱちんこでお金を使っているので、それ以外が二割で14万人)

*細かい話:久里浜調査はSOGS(サウスオークスギャンブリングスクリーン)で5点以上を疑いとしている。5点の根拠はDSMを基準とした検討で、諸外国は5点を採用している。一方で、秋山らのぱちんこユーザーを対象としたROC曲線を用いたカットオフ点についての研究では、DSM-5の4点を基準としたときSOGSのカットオフ点5点は低すぎ、7,8点が適当とみなされた。社安研調査はPPDS(パチンコパチスロ遊技障害尺度)を用いておりそのカットオフ点はSOGS7,8点相当。そのため社安研でのぱちんこ関連の依存症の疑いは40万人で、一方、久里浜調査は56万人(70万人×0.8)となっている。秋山らの研究に基づけば、カジノ等ギャンブリングでのSOGSの点と、パチンコでのSOGSの点が同じなら、パチンコ関連の方が疑いの程度が軽い。
*ギャンブル等依存症対策を考えるなら、直近一年間で議論すべき。生涯のどこかでの疑いで対策を議論しても、この数は原理的に減らないので、対策の効果を検討する指標にならない。

2)回復率
パチンコ関連・・・81%、治療・相談等をしたものは数%(根拠:社安研の経過についての調査)
公営競技等、パチンコ関連以外・・・44%

*44%の根拠:社安研データからぱちんこ関連のギャンブル等依存の疑いにおける(自然)回復率は81%、久里浜調査でのぱちんこ関連のギャンブル等依存の疑い56万人(70万人の8割)、56万人が19%(100-81(%))になる母数は295万人(ぱちんこ関連の生涯の依存の疑い)、するとぱちんこ以外のギャンブル等依存症の母数は25万人(320-295(万人))、うち14万人がこの1年の依存の疑い、すると、ぱちんこ以外のギャンブル等依存の(自然)回復率は44%((25-14)÷25×100(%))。この数字は諸外国の3-6割の自然回復率に等しい。すなわちぱちんこの自然回復率が異常に高い。

*日本では「生涯の疑いの数字(2013久里浜536万人、2017久里浜320万人)」が諸外国より比率的に高いとして、ギャンブル等依存症対策の厳格化が議論されてきた。しかし、今回の二つの調査から、直近一年は諸外国と変わらず、自然回復率は諸外国と比べて非常に高いことが明らかになった。ギャンブル等依存症対策はこの点を踏まえて考えられてしかるべき。自然回復率の高さは上記のように「ぱちんこ」ゆえである。

3)マスコミ等でギャンブル等依存症のケースとしてとりあげられるような、借金のしりぬぐいを頼み、職業等の危機に瀕している人の数
パチンコ関連・・・5〜10万人(根拠:社安研調査、DSM−5の9点相当の数。うち8割は自然回復が見込める)
公営競技等、パチンコ関連以外・・・不明だが、ギャンブル等依存症は軽度、中等度、重度に分けられ、重度は2割程度なので、14万人の二割として、2〜3万人。

4)ぱちんこ関連の依存の実態(遊技障害の実態)
ユーザー1100万人、直近一年での遊技障害の疑い40万人(うち借金のしりぬぐいを頼み、職業等の危機に瀕している人は5〜10万人)、生涯での疑い90万人。その差、50万人は昔疑いがあったが、今はなく、健全プレーヤーとなっている(根拠:2017社安研調査)。
2017久里浜調査から、生涯のうたがい320万人のうち8割がぱちんこ関連とすると、256万人がぱちんこ関連の生涯での依存の疑い。とすると、むかし依存の疑いがあった人のうち、約160万人はぱちんこを止め、50万人は「健全に」ぱちんこを続けている。40万人は今疑いがある。ぱちんこ遊技からの離脱率は依存の疑いのあるなしにあまりかかわらないようだ。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
社安研調査では「過去遊技障害の疑いがあったが、直近一年は遊技を止めている人」の数は拾えない解釈でよろしいのでしょうか?
フェネック
2017/10/31 09:26
私はその解釈が妥当だと思っています。PPDSでは過去ユーザーは最低点になるので。しかしROCを使ったカットオフの推定をどう解釈するかで調査班の意見が分かれています。
はげひげ
2017/11/01 02:21

コメントする help

ニックネーム
本 文
篠原教授の 楽ラク脳トレーニング DVD全12巻
2017久里浜調査、2017社安研調査で明らかになったギャンブル等依存症の実態 「はげひげ」の脳的メモ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる