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zoom RSS コカイン離脱による脳の変化

<<   作成日時 : 2017/07/17 20:24   >>

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 コカインなどの薬物依存症では慢性的で再発性を呈する場合が多いが、それは脳の持続的な適応によるもので、その結果、特に薬物関連刺激やストレスへの感受性を高め、制御不能な薬物探索行動や摂取行動を生み出すと考えられている。実際、動物モデルではいくつかの長期持続的な適応変化が示されている。
 しかし、コカインからの離脱の過程で、脳で何が起きているかを脳イメージング手法によって示した研究は少ない。↓はPETスキャンによってコカインの自己投与を一日一時間と、6時間の群について、1週間後、4週間後で脳の代謝変化を調べたラットの研究。
 その結果、自己投与を行っていないラットに比べて、基礎的な脳代謝の変化が見いだされ、それは6時間の群の方が強く長く続いたそう。特に、コカインからの離脱に伴って、前帯状皮質(矛盾の調整などにかかわる)、島皮質(渇望にかかわる)、背側線条体(長期的快感にかかわる)で代謝の低下がみられ、偏桃体や海馬で活動亢進が生じていたそう。これらは依存におけるI-RISA (Impaired Response Inhibition and Salience Attribution) modelと一致し、コカインがこうした脳の持続的な変化を生み出し、動機付け、サリエンス、記憶、ストレス、行動制御の不全などにかかわるものと考えられた。
 こうした変化はスクロース食の摂取でも起き、遺伝子の読出しの変化を伴うことも報告されている。脳の変化というと大業にとらえられやすいが、脳の変化は比較的容易で可塑性も高いので、脳の長期破壊モデルがどの程度重要なのかはよくわかっていない。
Longitudinal Changes in Brain Metabolic Activity after Withdrawal from Escalation of Cocaine Self-Administration.
Nicolas C, Tauber C, Lepelletier FX, Chalon S, Belujon P, Galineau L, Solinas M.
Neuropsychopharmacology. 2017 May 29. doi: 10.1038/npp.2017.109. [Epub ahead of print]

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