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zoom RSS ギャンブリング障害の回復支援にDecNef法を使う方向に進むのか?

<<   作成日時 : 2017/04/06 01:53   >>

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 これまで、線条体のドーパミンD1受容体の密度が低い人ほど、低確率を高めに見積もり、高確率を低く見積もる度合いが強いことを示したり、視床でのノルアドレナリントランスポーター密度が濃い方が、慎重になるなど、ギャンブリング障害にかかわる基礎的データを出してきた高橋先生らが、ギャンブリング障害の未治療の人、回復途上の人など21名と健常者29名の研究。
 ギャンブリング障害ではアイオワギャンブリング課題がリスクテイク課題では著名だが、これを進化させ、アイオワ式と同様ハイリスクハイリターンのゲームとローリスクローリターンのゲームをいずれかを選択させる課題を行っている。みそはステージ制の導入とステージ内でノルマがアップデートする工夫で、これにより、出鱈目でもクリアできるレベル(簡単条件)、クリアの可能性を高めるためには堅実にコツコツポイントを獲得する戦略が適切なノルマが比較的低いレベル(低ノルマ条件)、クリアの可能性を高めるためにはハイリスク・ハイリターンのギャンブルを積極的に選択する戦略が適切なノルマの比較的高いレベル(高ノルマ条件)、ハイリスク・ハイリターンのギャンブルを選択して、ハイリターンを当て続けても、ノルマの達成は不可能な条件(不可能条件)にわけて議論できること。
 結果、低ノルマ条件で、理屈上は不要なのに、ギャンブリング障害の人の方がハイリスク課題を選ぶ傾向があり、またこの時、柔軟な思考の切り替えや、自己の観察にかかわる、背外側前頭前野の活動が低く、外側前頭前野と内側前頭前野の結合が弱く、前島皮質(好きにかかわりやすい)では逆に活動が高かったそうです。
 あくまで相関研究ですが、断ギャンブリング期間と低ノルマ条件でハイリスクをとる傾向、外側前頭前野と内側前頭前野の結合の弱さがかかわりを持ち、因果的な関係の可能性もあります。今後の縦断研究が待たれますが、この研究のfMRI解析にかかわったATRはこのところ、ある課題時の脳活動をAIで読み解き、それとディスプレイの図形の大きさを相関させ、本人にその関係が分からないままその図形を大きくする、または小さくする課題を行って、結果、その脳活動をコントロールするデコードニューロバイオフィードバック法(http://higeoyaji.at.webry.info/201611/article_11.html)を盛んに報告しており、こちらの方法で因果に迫るのが狙いかもしれません。顔の好み、恐怖記憶、うつ等では成功しているので。
Deficit of state-dependent risk attitude modulation in gambling disorder.
Fujimoto A, Tsurumi K, Kawada R, Murao T, Takeuchi H, Murai T, Takahashi H.
Transl Psychiatry. 2017 Apr 4;7(4):e1085. doi: 10.1038/tp.2017.55.

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