テーマ:うつ

乏しい食事をしているうつ的な若者は、3週間の食事改善でうつ状態を改善しうる

 乏しい食生活、すなわち、果物、野菜、魚、赤身の肉が豊富でない食事が、うつ病と関連しているという強い疫学的証拠があります。また、健康的な食事を摂ると、うつ病のリスクが低下することも示されています。  しかし、それを示したランダム化比較試験(RCT)は1件のみで、若い成人では、そのようなRCTは実施されていません。そこで、うつ症状のレベ…
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外から脳刺激によるうつ治療のエビデンスが集まりつつあるらしい

 うつ(major depression)への治療法として、電気、磁気を使った刺激療法が提案され、検証されている。↓は、6750人の患者を含む113の試行をメタ解析したもの。  結果、 18療法中10の療法(以下)で治療効果が認められ、患者の許容度もシャム(偽治療)と変わらなかったそう。 bitemporal ECT (summar…
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うつで肥満の場合、しっかり食べた上での運動と解決志向セラピーで効果?

 肥満とうつを両方抱える409人のランダム化試験で、通常ケアに比べて、食事をしっかりとったうえで運動させる体重減少の取り組みと必要に応じて抗うつ薬を使いつつ解決志向でセラピーすることで、BMIは-0.1に対して-0.7と有意に改善し、うつ症状は20項目でのうつ兆候チェックリストで、-0.1に対して-0.3とこれまた有意な改善を示したそう…
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ほう、握力が高いとうつの発病を抑制しうるのか。

 50歳以上の一般成人4,505例の調査。  握力によって三分位し、2年後のうつ病発症オッズを調べた。  三分位の中位で、うつ発症オッズが31.5%有意に減少(p=0.04)、上位では34.1%減少した(p=0.02)。  握力と健康の関連、握力とメンタルヘルスの関連は以前から指摘されていたが、縦断的に明らかにしたのは珍しい。 …
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うつ⇒恥⇒ギャンブル、アルコール

ギャンブリングは自己治癒行動であるとの理論によれば、若者はうつ的なネガティブな気分から逃れるために、アルコールやギャンブリングに走る。↓はその媒介要因として「恥」の感覚を提案したもの。  211人の追跡調査で、第一波でうつ傾向が高かった人は、第二波で「恥」の感覚が高く、これがギャンブルをよりたくさんすることと、アルコール問題を予測し…
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うつ病と自殺リスクに共通する遺伝子と有効な薬物を特定?

 自殺者の90%以上に気分障害(大うつ病)がみられること、また気分障害の自殺傾向に対する遺伝的脆弱性が指摘されていますが、その根拠を示す研究はあまり行われていません。  イラン医科大のAli Bozorgmehrらは、文献レビューで、うつ病と自殺行動に関連する遺伝子および遺伝学的薬物治療についての検討を行い、最も基本的な共通遺伝子とし…
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マインドフルネスは思いのほかエビデンスがない

 様々な心理療法の弱点はエビデンスの弱さだ。その中でマインドフルネスは脳科学的なデータを含め、比較的豊富とみなされ普及してきた。しかし、最近の米国医療研究・品質調査機構(AHRQ)によるレビューでは、マインドフルネス療法による不安、うつ、痛みの治療には中等度の効果が認められたものの(これはこれでなかなかのものではあるが)、ストレスを軽減…
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なんでもいいから週一時間運動すると「うつ病」のリスクが下がる

 以前から、運動するとうつ関連尺度の得点が低下することが報告されてきました。たとえば松本市熟年体育大学リサーチセンターが推奨しているインターバル速歩でも同様です。  ↓は「うつ傾向」ではなく、実際の「うつ病」の発症リスクが週一回一時間の運動(内容にかかわらず)で低下したという報告。ノルウェーの33908人を1984~1997年まで追跡…
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選挙に出る人は「うつ」になりにくいか?から「うつ」の病前性格について

「選挙に出るような人は「うつ病」になりにくい、というのは本当か?」という質問を受けました。  なかなか難しい質問です。 むかしながらの「うつ病(1)」の病前性格論からすれば、「真面目で熱心すぎ」「自分を犠牲にしすぎ」「他者に気を遣いすぎる」とうつ病になりやすいといわれていますから、「世のため、人のため、自分を犠牲にして尽くす」、まっ…
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魚介類食べると、うつ病のリスクが減少

 むかしからいくつか報告がありましたが、国立がん研究センターは、青魚などの魚介類をよく食べる人はうつ病のリスクが低下するとの調査結果を発表しました。  長野県佐久市に住む40~59歳の男女を対象に1990年から追跡調査をして、2014~2015年に精神科医の診療を受けた1181人を選び、食生活のアンケートをとり、その結果をもとに、魚介…
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子どもにSSRIは効くが、その効果はわずか

 小児や思春期若者の、うつ、不安障害、強迫性障害に対して、SSRIやSNRIが使われることがあるが、メタ解析の結果、その効果は確かにあるが、わずかだったとか。また、うつより不安障害の方が効果的だったとか。 Efficacy and Safety of Selective Serotonin Reuptake Inhibitors, S…
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うつ病について脳表皮から経頭蓋直流刺激(tDCS)を行う治療法は抗うつ薬に劣る

 うつ病などで用いられる脳深部刺激(DBS)を脳の表層からの1000HZ超の高周波電気刺激で行いうることがCellで示されたが(http://higeoyaji.at.webry.info/201706/article_10.html)、単極性の大うつ病について脳表皮から経頭蓋直流刺激(tDCS)を行う治療法は、プラセボには勝ったものの…
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ボルダリングで「うつ」改善

 ボルダリングが「うつ」の改善に役立つ可能性を示した研究。グループを二つに分け、一方はボルダリングを8週間行い、一方はボルダリングの開始を8週遅らせコントロール群として扱うタイプのRCT。  8週の間、週一回3時間のボルダリングにチャレンジ。ベッグ抑うつ尺度(BDI-Ⅱ)、SCL-90、セルフマネジメントスキルについての調査(FERU…
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セロトニン関連5‐HTTLPRの多型はストレス下のうつ発症と無関係&環境は人を自由にする

 性格や行動傾向と遺伝のかかわりは一つには、双子研究を中心とする行動遺伝学によって調べられ、たとえばビッグファイブ(誠実さ、開放性、外向―内向性、調和性、神経質さ)の遺伝率は5割程度と推定されています。  一方、世紀末、遺伝子多型(いわゆる変異)一本釣りであれこれが調べられ始めたころ、性格と遺伝子の関連が報告された。エプシュタインによ…
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高齢者の「うつ」スクリーニングは二つの質問でOK

「過去1ヵ月間で、気持ちが落ち込んだり、憂鬱な気分、絶望的な気分になりましたか」 「過去1ヵ月間で、しばしば小さなことに悩まされたり、何をしても楽しくないと感じますか」 この二つの質問の診断精度は、ほかのうつ病スクリーニング調査と同等であったそう。中国・香港中文大学のKelvin K F Tsoiらの研究。133研究、4万6,651…
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うつ病のスクリーニングとその後のケアサポートが自殺率を低下させる

 うつ病のスクリーニングとその後のケアサポートはやはり自殺率低下に効果を示すようです。↓は青森県立保健大学の大山先生らの研究。うつ病のスクリーニングとその後のケアサポートを行っている自治体と、そうでない自治体の住民について、年齢、性別を一致させた準実験的な調査を行ったところ、実施前後の4年間で、うつ病のスクリーニングとその後のケアサポー…
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うつの男性はうつの女性に比べて薬物乱用、リスク行動が多い

 32研究10万8260人のメタ解析。うつ病男性は、女性と比較し、アルコールや薬物乱用、リスクテイキング、脆弱な衝動性コントロールなどが有意に多く、しかし効果量は小さかった。女性は抑うつ気分などが強く、摂食障害や体重変化、睡眠障害が多かった。  ギャンブリング障害は、タイプⅠ(単純嗜癖型)、タイプⅡ(他の精神障害先行型:大うつ病、双極…
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思春期早期のメンタル受診は意味がある

2005年から2010年までの期間、1238人の14歳について、18か月後と36か月後にうつ症状リスクを調べた英国の調査。結果、14歳時点で精神障害症状を持っており、過去一年間にメンタルヘルスサービスを受けた人は、そうでない人に比べてうつの兆候が大幅に低下しており、17歳の時点でうつの診断を受けた人は7分の一になっていたそうです。 …
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ささいなことで不機嫌になりやすい、不安を感じやすい、などはうつリスクである可能性

 うつ病の有病率は6.5~7.5%程度ですが、親の一方がうつである場合、有病率が10~15%に上がります。遺伝の影響がある程度あるわけで、相加的遺伝率は30%程度、家庭環境(共有環境)の影響は2%程度で、家庭外環境(非共有環境)の影響が70%弱といった報告もあります。うつ傾向なら40%程度が相加的遺伝率になります。  この遺伝率は性格…
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医学生の4人に一人はうつ、またはうつ症状があるそうです

 ↓は、12万人以上の医学生のデータ(世界43か国の約180の研究)をメタ解析した研究。結果、うつ、または、うつ症状を有する医学生は27%で、この有病率は1982~2015年のあいだほぼ一貫していたそうです。さらに実際、治療を行ったのは16%に過ぎず、11%は自殺念慮があったそうです。  ゆゆしきこと、と同時に、こういうアンケート型調…
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ケタミン

 近年、治療抵抗性うつへの効用が指摘されているNMDA遮断薬ケタミンですが、健常人にケタミンを投与すると統合失調症への寄与が示唆されているグルタミン酸過剰や海馬の連結低下をもたらすらしく、その連結低下の程度はグルタミン酸過剰の程度と関連するらしいそうです。 Ketamine modulates hippocampal neuroche…
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魚摂取はやはりうつ病リスクを下げるらしい

 魚を食べることや、n-3多価不飽和脂肪酸の摂取は、本当にうつ病の予防に効果的なのであろうか。31件の研究から、25万5,076人を調べ、うち、2万人以上がうつ病となったメタ解析で検討したそう↓。  結果、魚類の摂取が多いとうつ病の発症が低下する線形の有意な用量反応が認められ、n-3多価不飽和脂肪酸を一日1.8グラム以上摂取すると、う…
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トップアスリートにうつが多い

 カナダ・ディーキン大の研究。カナダの大学に所属し、世界選手権やオリンピックに参加した50名(男28名、女22名)の調査。試合前の自記式調査で68%がうつのエピソードを持ち、試合後のベック式のうつ診断では34%が打つと診断可能で、上位、25%の選手で特にうつが二倍だとか。  オリンピックでの活躍の向こうにはいろいろあるわけです。 T…
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快な行動を具体的に増やしていく行動活性化療法が、認知行動療法と同等の効果(うつに)

うつに対する治療効果のエビデンスが豊富な認知行動療法(CBT)と、行動活性化療法(BA)の効果に差がないとか。 行動活性化療法は↓な感じだそう。 http://seseragi-mentalclinic.com/ba/ 解決指向ブリーフセラピー好きとしては、だよね、的な。明日は、今日帰ったら、きっと、○○をしているだろう、まで想像…
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うつ病の発症率がインターネットプログラムで減少した。パチンコでも作りたい。

 やや、うつ病の症状のある成人を対象とした、自助的なインターネットプログラムを提供することによって、大うつ病の発現率が低下したそうです。12か月間の介入観察で、大うつ病発現率は対照群(一般診療受診群)では41%、インターネットを介した自助プログラム群では27%で、受診するより高率にうつ病の発病が抑えられたとか。  わたしは、こういうの…
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うつの脳深部刺激は報酬関連回路をターゲットに。してみると院内通貨の使用の自粛は・・・

 脳の深部電気刺激でうつの改善が報告されています。今回はアムステルダム大のクロスオーバー試験による結果。クロスオーバー試験は、被験者を二群にわけ、A群はある期間、その措置を行い、その期間後は措置を行わない。B群は逆で、最初の期間は措置を行わず、次の期間で行い、措置の効果を検証するスタイルの試験。  vALIC(Ventral Ante…
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暴力的ゲームが行うことは、攻撃的で反社会的行動をとりがちな傾向やうつ傾向とかかわらない

 日本ではお茶の水大の坂元先生らが早くから指摘してきたことですが、イギリスの長期観察研究でも、暴力的ゲームが行うことは暴力的になることと関係がなかったそうです。  親と子どもに関するエイヴォン長期研究に参加していた子どもたちについての研究。1991年から92年にかけて生まれた1万4,000人の子どもたちに、8歳~9歳のとき2,400人…
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朝型ばんざい???

 DNAの遺伝子診断もそうですが、遺伝子診断の目的はすでにわかっていることからの分析結果を伝え報酬を得ること以上に、遺伝子情報をまるごと使わせてもらう同意を得て、大規模調査を実施することです。似た発想は、脳スキャンからの性格診断でも同様でMRIデータの効率収集が大きな目的です。  ↓は23andMe社という遺伝子検査の老舗?からの報告…
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のり、貝、レバーなどビタミンB12を食物から多く取っている高齢男性はうつリスクが低いとか

 Quebec Longitudinal Study on Nutrition and Agingに参加し、スタート時点でうつ病が認められなかった1368人(74±4歳)について三年間追跡した研究。食物からの葉酸(ビタミンB9)、B6、B12量を「24時間思い出し法」で推定し、年齢、身体活動量、身体機能、ストレス出来事、総エネルギー量で…
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時代はNMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)グルタミン酸型受容体?

 馬の麻酔薬で知られるケタミンは、臨死体験時に分泌をまし、さまざまな幻覚にかかわるとの指摘があったりしますが、近年では治療抵抗性うつ病に対して、投与から2時間程度での迅速な効果や、自殺念慮の軽減作用がみられ、注目されています。しかし、認知障害がネックでしたが、↓によれば、NMDA受容体のグリシン部位部分刺激薬rapastinelはNMD…
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