テーマ:認知症

健康的な生活スタイルが認知症予防に役立つのは、遺伝的リスクの低い人たちのみ?

 アルツハイマー病ではAPOEε4が遺伝的リスク要因であることが知られ、ひとつ持てばリスクは3倍程度、二つ持てば11倍程度となることが知られている。その一方で、生活習慣もリスク要因であることが知られ、たとえばWHOの2019年、認知症および認知機能低下予防に関するガイドライン(https://higeoyaji.at.webry.inf…
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緑茶で認知症、アルツハイマー病、MCI、認知障害が抑制されうる?

 サントリー系の研究。緑茶の摂取と認知症、アルツハイマー病、軽度認知障害(MCI)、認知障害との関連を調査した観察研究のシステマティックレビュー。  PubMedから。コホート研究3件、横断研究5件が抽出され、コホート研究1件および横断研究3件において、緑茶摂取の好影響が支持、コホート研究1件および横断研究1件において、部分的な好影響…
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WHOの認知機能低下および認知症のリスク低下についてのガイドライン

WHOの認知機能低下および認知症のリスク低下についてのガイドライン(2019)のまとめは以下。 認知機能低下および認知症のリスク低減に、運動、禁煙、地中海食、健康的でバランスのとれた食事、危険で害ある飲酒行動をやめたり減らしたりすること、認知的なトレーニング、過体重・肥満・高血圧・高脂血・糖尿病への介入が、かなり低い~高い証拠(多くは…
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認知症の予防に、食事や運動は役立たない??

 これまで、認知機能低下予防や認知症の予防に役立つこととして、有酸素運動や筋トレなどの運動、野菜・魚が豊富なバランスのいい食事、生活習慣病の予防や治療(血圧、脂血、血糖などの管理)、認知的活動、人とのかかわり社会参加などが、疫学データなどに基づきしばしばあげられてきた。日本でもそういう縦断調査は増えてきているが、日本も含め、これらの調査…
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PETスキャンで認知症への対応が変わる

 例えば記憶障害があるとき、軽度認知障害(MCI)なのか、アルツハイマー病なのか、その他の認知症なのか、あるいは、正常庄水頭症とか、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫など、脳外科的な処置で劇的に良くなる病状なのか、甲状腺ホルモンの異常のように内科的な治療で良くなりうるのか、薬の不適切な使用が原因で認知症のような症状がでているのではないかなど、鑑別診…
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中年期の食事内容は認知症の発症とかかわらない?

 認知機能低下予防や認知症の予防に役立つこととして、有酸素運動や筋トレなどの運動、野菜・魚が豊富なバランスのいい食事、生活習慣病の予防や治療(血圧、脂血、血糖などの管理)、認知的活動、人とのかかわり社会参加などが、疫学データなどに基づきしばしばあげられてきた。日本でもそういう縦断調査は増えてきているが、日本も含め、これらの調査は5~10…
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認知症の社会的コストは14兆5千億円。うち、公式非公式の介護費用が12兆5千億。

 慶應義塾大学の佐渡先生らの研究。有病率に基づくアプローチを用いて社会的視点から認知症のコストを推定。確率論的モデリング。  結果、2014年の日本の認知症による社会的コストは、14兆5,000億円。医療費1兆9,100億円、介護費6兆4,400億円、非公式の介護の費用6兆1,600億円。認知症患者1人当たりの費用は、595万円。 …
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一日30分以上歩けば、認知症のハザート比が0.81に、1時間以上で0.72に

 65歳以上の1万3,990人の調査。1日歩行時間は、0.5時間未満、0.5~1時間、1時間以上の三段階自己申告。Coxモデルを用いて認知症の多変量調整ハザード比(HR)を推定。  結果、歩行時間は、認知症発症と逆相関。歩行時間0.5時間未満を1.00(基準)とすると、認知症ハザート比は0.5~1時間で0.81(0.71~0.92)、…
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自動車の運転も認知症の予防因子、37%減?

 国立長寿医療研究センター島田先生らの研究。  65歳以上の4564例を平均42.6か月追跡。4.8%、219例が認知症を発症。  認知症の発症リスクを下げたのは、 ①日常的な会話(ハザード比[HR]:0.56) ②自動車運転(HR:0.63) ③ショッピング(HR:0.57) ④フィールドワークまたはガーデニング(HR:0…
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7つの生活習慣をひとつ満たすごとに認知症の発症が1割弱減る?

 心血管の健康のためにライフ シンプル7が提案されている。ライフシンプル7は、非喫煙、BMI<25、運動習慣あり、魚を週2回以上および野菜や果物を1日3回以上摂取、未治療でコレステロール値<200mg/dL、未治療で空腹時血糖<100mg/dL、未治療で血圧<120/80mmHg。ひとつ満たすごとに1点ずつ加算されていく。  この点数…
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ビール8缶以内、カップ酒なら5杯以内で、認知症のリスク低減。ただし他の害はある

 英国の国民保健サービス(NHS)は2016年、1週間のアルコール摂取量を14ユニット以内、3日以上に分けることを推奨した。  1ユニットは100%アルコールで10ml。アルコール度数5%の350ml缶ビールなら1缶あたり1.75ユニット、8缶で14ユニット。13.5%の750ml入りのボトルワインで約10ユニット、175mlのグラス…
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ベンゾジアゾペン系抗不安薬は認知症のリスクを増す

 ベンゾジアゾペンは最もよく使用されるトランキライザーの一つだが、観察研究でベンゾジアゾペンの使用が認知症のリスク増大とかかわることが示唆されている。しかし、これは相関研究に過ぎず、ベンゾジアゾペンの使用が認知症のリスクを増したのか、認知症の発症や進行がベンゾジアゾペンの使用量を増すのか、その因果の方向性は不明であった(こうした因果の逆…
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スタチンは認知症予防に役立つ

 生活習慣病の予防や治療が認知症一般やアルツハイマー病の予防に役立つことは、疫学データ中心の議論であることは否めないものの、よく知られた話になってきている。  高脂血症の治療薬スタチンが認知症の予防に役立つという指摘は古くからあるが、↓はそのメタ解析。適格基準を満たした25報を対象。  結果、すべての認知症リスクの有意な低下とスタチ…
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認知症診断の10年前から認知機能が低下し、3年前から加速する

 ワシントン大の研究。65歳以上4315人の縦断的研究。Cognitive Abilities Screening Instrument(CASI)で、項目反応理論(item response theory:IRT)スコアを使った研究。性別、教育レベル、APOE遺伝子の影響を評価。  認知症診断者は、非診断者と比較して臨床診断の10年…
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まじめに頑張る人は認知症になりにくい??

 人の性格は、開放性(知的好奇心の強さ)、誠実性(まじめさ)、外向性(社交的で活動的)、調和性(他人へのやさしさ)、神経症傾向(不安や緊張の感じやすさ)の五次元で計測しうる(いわゆるビッグファイブ)。そして神経症傾向が「うつ病」等の予測因子になったり、開放性と誠実さが大学生の成績の予測因子になったりすることが知られている。認知症に関して…
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過体重(BMI(体重kg÷身長m÷身長m)25~30)程度なら認知症の増加と関連しない

 スイス・ジュネーブ大等の研究。19の研究のメタ解析。最大42年間58万9,649人の追跡調査。2,040人が認知症を発症。  結果、中年期(35~65歳)の肥満(BMI≧30)が晩年の認知症の発症を1.33倍(95%CI:1.08~1.63)高めることと関連した。しかし、過体重(25<BMI<30)程度では関連が認められなかった。 …
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認知症、介入可能な九つの因子

ランセット認知症予防、介入、ケアに関する国際委員会(Lancet International Commission on Dementia Prevention, Intervention and Care)は認知症症例の35%が個人の努力で減らしうると報告した。高い順に記述すると、「中年期の聴力低下」を防ぐことで9%(これは比較的…
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運動をすると認知症になりにくいのではなく、認知症になる人はその10年ほど前から運動しなくなっていく?

 酒は脳にとっても百薬の長ならず、を明らかにした、ロンドンの公務員1万人超の30年追跡調査Whitehall IIから、これまた衝撃の報告が。  認知症のない高齢者120名に、週三回一日40分、一年の速歩。1-2%縮小した海馬が2%増えた(Erickson KIら、PNAS、2011)。認知症ではないが物忘れを自覚している50歳以上1…
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日本食を食べウォーキング1時間が認知症のリスク低下とかかわる

 東北大の遠又先生らの研究。遠又先生らは、65歳以上の高齢者1万4,402人を5.7年間フォローアップした研究で、日本食度の高い食事をしている上4分の一は、下四分の一に比べて、認知症のリスクが二割程度低下することを報告しています。  ↓は65歳以上の6,909人を対象とした歩行時間と認知症の関連を検討した研究。1994年と2006年に…
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なるほど。運動習慣は認知症の発症リスクを低下させるが、長生きに寄与するので認知症の率は変わらない。

 なるほど。運動習慣は認知症の発症リスクを低下させるが、長生きに寄与するので認知症の率は変わらない、か。  フランス・共同研究ユニット(UMR)の研究。65歳以上の非認知症者3,670例を22年間追跡。スポーツ習慣は、ベースライン時。  結果、スポーツ習慣のある高齢者は認知症のリスクが16%低下(HR:0.84、0.72~1.00)…
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人工甘味料入り清涼飲料の摂取が虚血性脳卒中、アルツハイマー病、認知症全体のリスクが関連

 最近このブログで、「甘い飲み物や果実ジュースの摂取が多いことと、記憶不良や脳容積減少が関連する」(http://higeoyaji.at.webry.info/201704/article_18.html)とした報告を紹介した。その報告はフラミンガムスタディからのものだが、同じフラミンガムスタディからでも、指標を脳卒中、認知症とすると…
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「きのこ」来ました。認知症予防。大崎コホート13000人調査から。

 「きのこ」の神経保護作用や認知症予防の可能性は以前から示されていましたが、大規模疫学調査で「きのこ」摂取と認知症の関連を調べたものはありませんでした。↓は宮城県大崎市の調査開始時65歳以上の住民13,230人の5.7年間の前向きコホート調査。  ベースライン時のアンケート調査で、「きのこ」の摂取頻度を「1回未満/週」「1~2回/週」…
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糖尿病での認知症リスク上昇は、高血圧、脂質異常では増幅しないらしい

 糖尿病、高血圧、高脂血症は認知症のリスクを高めることが知られていますが、たとえば糖尿病で高血圧、高脂血などが併存した場合、認知症のリスクがさらに高まるかは不明でした。  ↓は台湾の2000~2002年に新たに糖尿病と診断された10316人と同時期に糖尿病でなかった41264人を比較した後ろ向きコホート研究。糖尿病コホート、非糖尿病コ…
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90代なら高血圧が逆に認知症の発症率を低下させる

 中高年での高血圧は晩年でのアルツハイマー病など認知症の発症率を高めることが知られ、血圧管理などの心臓疾患リスク因子管理(運動、食事、血圧測定、服薬など)が認知症予防的であることはよく知られています。一方で、超高齢者での血圧上昇はかえってリスクを下げるとする報告も散見されていました。  ↓はカリフォルニア大などの研究。90歳以上の55…
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ちょっとの飲酒は認知症のリスクを低下させうる、ただしちょっと

 酒は百薬の長などといわれ、適度な飲酒は健康に役立つと関得られてきた。しかし、最近の研究では、がん、生活習慣病などでは、飲酒はリスクであり、適量はないとのメタ解析が報告され、酒好きをがっかり?させてきた。その酒好きの残されたフロンティア?は、認知症予防への適度な飲酒の効果であった。地中海食が認知症予防に役立ち、地中海食ではワイン1,2杯…
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とりあえず早歩きしましょう

 東京都健康長寿医療センターの研究。2002~14年の65~90歳の認知症でない高齢者1,686人を調査。通常歩行を歩行速度と歩幅について高、中、低パターンに分類、最大速度歩行も同様に分類し比較。  結果、通常の歩行速度の低パターンは高パターンに比べ認知症発症率が3.46倍、歩幅では2.12倍であり、最高速度では、歩行速度で2.05倍…
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幹線道路の近くに住む人の方が認知症になりやすい?

 カナダオンタリオ州のふたつの住民コホートを対象とした研究。総被験者数は約660万人で、2001~12年に認知症を発症した人が24万3,611人、パーキンソン病は3万1,577人、多発性硬化症は9,247人。2001年の5年前、1996年時点で幹線道路にどれだけ近接したところに住んでいたかを電話番号をもとに推測、幹線道路との距離と認知症…
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教育歴の長さが認知症の有病率を低下させているのかもしれない

 以前、フラミンガムスタディで認知症の出現率が低下しているとする研究を紹介しました(http://higeoyaji.at.webry.info/201602/article_13.html)。↓は、ミシガン大などによる2000年と2012年の米国における認知症有病率の比較。  Health and Retirement Study(…
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そうですか。厳しいですか。。。。

 アルツハイマー病の患者さんに作業療法を行っても、行わない人たちに比べての効果は認められなかったそうです。  アルツハイマー病患者180人が参加した無作為化試験。結果、いつもの治療に家庭での作業療法を加えても歩行、飲食、入浴、排泄等の日常動作遂行機能の衰えを遅らせる証拠は得られなかったそうです。認知症に伴う機能低下は作業療法をしても食…
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