テーマ:

どうして夢は忘れてしまうのですか?

 そうですね。夢はたくさん見ているのですが、大半は忘れてしまっていると考えられています。  まだ謎ですが、ネズミの実験でレム睡眠(眼球がぴくぴくする浅い睡眠)中にMCH細胞が記憶の抑制を行っているらしいことがわかってきています。夢は記憶の整理や重点化のためにつなぎ合わせをするときの脳活動だと考えられますが、その一環。それがママ記憶に残…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「いわゆるぱちんこ依存(遊技障害)」の研究は驚きの連続だった

 2009年,2013年と独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターなどによるアルコール使用障害調査と合わせて行われたギャンブリング障害(いわゆるギャンブル依存)調査で、日本ではギャンブリング障害の疑いがある人が500万人規模に及ぶとの報告が行われた1)。そして、その疑い率は諸外国に比べ突出して高く、大半はパチンコ・パチスロを行っている…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

依存症(特に行動嗜癖)の一般理解の問題点

令和2年度 横浜市精神保健福祉審議会 第2回 依存症対策検討部会 素案資料より 用語の定義 依存症:アルコールや薬物などの物質の使用や、ギャンブル等やゲームなどの行為を繰り返すことによって脳の状態が変化(1)し、日常生活や健康に問題が生じているにもかかわらず、「やめたいと思わない」「やめたくても、やめられない」「コントロールできない…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

運動後の血漿が脳を若返らせる、他人のものでもいいらしい

 運動が健康に有益な効果をもたらすことがよく知られています。ホロウィッツらは、脳の神経発生に対する運動の有益な効果と老化したマウスの認識力の改善が、ある運動をしたマウスから別のマウスに血漿(その細胞成分のない血液)を移行させることで、効果の受け渡しが可能かどうかを調べました。  結果、運動した若いまたは老齢マウスから血漿を受けた老齢マ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

あんなことやらこんなことやら

某番組用メモ 1)難しい言葉が続くとお客さんがシャッターを下ろす。硬いイスに座っているお客は評価が厳しい。 むずかしい言葉はその言葉の意味を分のつながりの中で推測する必要があり、そのために、脳にしばらく記憶しておく必要があります。このしばらく記憶しながら意味を推測するような作業を行う機能をワーキングメモリ、作業記憶と言い、主…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

孤独は脳内で自分と他者を遠ざけるらしい

 健康や幸福には社会的つながりが重要ですが、脳が他の人々とのつながりをどのように表現しているかは不明です。↓は、脳が他者をどう表象しているのかをfMRIで調べた研究。  男女43名が、16のターゲット(自己、5人の近しい人、5人の知人、および5人の有名人)を想像する。このとき、各ターゲットへの主観的な近さ、および自身の孤独度を調査。内…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ゲーム障害での神経接続性の低下は、自閉スペクトラム障害の併存でより広範になるらしい

電機大、久里浜などの研究。  ゲーム障害は、うつ病や注意欠陥多動性障害などの併存障害を伴うことが多い。これまでに報告されている併存障害の神経生物学的影響は同じ結 果に収束しておらず、脳ネットワークの接続性に肯定的な結果を示したり、否定的な結果を示しています。この研究では、併存障害の有無にかかわらず、ゲーム障害と診断された40人の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ゲーム障害と脳、異常な感情反応

 衝動性と感情の調節不全は、インターネットゲーム障害(IGD)の危険因子であることが知られています。しかし、その根底にある神経メカニズムはまだよく理解されていません。  前頭前野が衝動性のコントロールや感情の抑制にかかわり、また依存症におけるコントロール障害には前頭前野が重要な役割を果たしていると考えられています。そこで、↓では、衝動…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

脳にとって、鉄、だいじらしい。

 脳にとって鉄は重要です。酸化代謝、髄鞘形成、神経伝達物質合成など、脳機能の複数の側面に鉄は不可欠だからです。実際、大脳基底核の鉄濃度は、老化や認知障害の神経変性障害と関連していることが知られています。しかし、思春期における脳の鉄濃度と発達、認知との関係はあまりよく理解されていません。  そこで、最初の訪問時8〜26歳の922人(M …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

うまく描くとは、しっかり見て(想像せず)描くことなのかもしれません。素人ほど想像してしまう。

見ているものをどう捉えるか(conscious perception)は脳の視覚野(visual cortex)ではなくより高次の脳領域・前頭皮質(前頭葉)が担うことがしられています。 Neural Correlates of the Conscious Perception of Visual Location Lie Outsi…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

人の意見を聞き入れるのは、同じような意見の時だけらしい

 人は意見を持つとその意見に固執しがちです。その脳的メカニズムの一端は玉川大の出馬先生らによって明らかにされています。いわゆる「すっぱいブドウ」効果です。  出馬先生らは大学生男女20名にMRIスキャンをしながら160種類の食べ物(コンビニエンスストアなどで売られている商品)に対する好みの度合いをひとつづつ回答してもらいました。すると…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

腸内細菌が脳に影響するメカニズムの一端が明らかに

 哺乳動物では微生物相の組成変化が発生や代謝、免疫細胞機能などに影響を与えることや、複数の疾患への抵抗性やかかりやすさと関連することが知られています。また社会的活動やストレス、不安関連反応などの調整にもかかわることが知られています。しかし、そのメカニズムは明らかではありません。  そこで、↓の研究では、微生物相をなくしたり減らしたりす…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

歩行速度は体や脳、そして見た目の若さとかかわり、3歳時点での知能や運動機能が中年時点での歩く速度と関連

 歩行速度は、高齢者の機能低下や死亡リスクとかかわることが知られていますが、人生の早い段階での歩行速度に関連する要因、およびそれが中年期に与える影響についてはほとんど検討されていません。  そこで、↓の研究では、45歳までの参加者(2019年4月まで)を観察したニュージーランドの1972年から1973年の出生コホートのデータを解析。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

マウスに幻覚を見せる

神経を1つ単位で刺激できる光遺伝学的装置を使った研究で、マウス視覚野のわずかな神経の刺激で、幻覚を誘発。見ていないのに見たように振る舞わせることに成功とのこと。 脳疾患症状を決定付ける神経を探す試みも始まっていて、統合失調症やアルツハイマー病モデルマウスで、問題となっている不活発な神経の繋がりを刺激して症状の解消を目指す実験も始まって…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「人の名前が。。。」ほかあれこれ

篠原先生に質問 ① 人の名前や顔が覚えられない。会ったことがあるのに、何度も名刺を出してしまうので、恥ずかしいです。名前と顔の覚え方、忘れている時にうまく切り抜ける方法が知りたい。 本当は「人の名前は覚えておくべきもの」「おぼえていないと失礼」という風潮が変わるべきだと思います。というのは、会った人の顔と名前、その人とのエピソー…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

脳の保存、再生?

 今日のビデオのオープニングは脳の保存・貯蔵サービスです。20年ほど前のビデオで、アルコ―財団という営期待窒素による冷凍保存を進めている財団のものです。遺体をめぐる裁判沙汰もすくなくないとか。全身保存で約15万ドル、頭部のみの保存で約8万ドルだとか。この手の話は、この財団だけではなく、思い出したようにときどき出てきます。  たとえば、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ギャンブリング障害(ギャンブル等依存症)では欠かせない質問

 Lori Rugle(コネチカット州メンタルヘルス・アディクション対策部問題ギャンブル回復支援室長:2014年当時)によれば、ギャンブリング障害(ギャンブル等依存症)の生物学的因子を明らかにする質問として、以下の子ども時代についての質問が欠かせないという。 ・学校の特殊学級に割り当てられたことがありますか? ・あなたは、「劣等…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

肥満と脳

肥満は頭の働きを低下させるが、そこには免疫細胞のバカ食いがかかわる https://higeoyaji.at.webry.info/201809/article_6.html 脂肪細胞から分泌され食欲を調整するレプチンは、海馬に作用して記憶を良くする 肥満ではレプチンが低下 Effects of leptin on memory…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

老化細胞を除去すれば記憶力の低下が抑制されうる

マウスの実験。 細胞は老化すると分裂能を失い機能不全を起こす。これが蓄積すると組織の変性を促進してしまう。実際、タウが強くかかわるアルツハイマー病様神経変性を呈するマウスの脳には、細胞周期阻害蛋白質・p16INK4A発現老化アストロサイト/マイクログリアが蓄積する。 そこで遺伝的改変を行い海馬領域などで老化細胞の除去を続けたところ、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

体罰関係

スポーツ界における暴力やパワハラや体罰が世間を騒がせることが多くなりました。 体罰が指導・教育に有効であるという実証データはありません。それどころか、体罰は子どもの脳の発達に深刻な悪影響を及ぼすことが、国内外の研究で明らかになってきました。 厚生労働省が昨年公表した資料(「愛の鞭ゼロ作戦」)には、体罰や暴言が、子どもの脳に「萎縮」や…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

肥満は頭の働きを低下させるが、そこには免疫細胞のバカ食いがかかわる

 肥満が認知機能の低下とかかわることが知られていますが、そのメカニズムに免疫細胞・マイクログリアがかかわることを示した研究↓。まず食事で太らせたマウスで海馬関連の認知機能テストを実施し、認知機能の障害を確認。この障害が、海馬歯状回のスパイン(新しい接続につながる膨らみ)の減少と、マイクログリアの活性化とかかわることを示したそう。一方、マ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ゲーム症と脳関連メモ

 尾崎先生&久里浜のゲーム障害調査がらみで、脳とゲーム障害あれこれが注目されています。以下が代表的なメタ解析などだと思いますが、この見方として、これらは相関関係に過ぎない点には注意が必要です。ゲームにはまって脳がこうなった、のか、脳がこうだった人がゲームにハマった、のか、その相互作用か。発達障害など背景障害を考えるとむしろ後者かもしれな…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

子どもの写真で自己肯定感を育てる??

 つい最近まで自己肯定感(効力感:GSE)と脳のかかわりは手つかずであった。  しかし、ここ数年、GSEがやる気などともかかわるレンズ核や(Nakagawa et al 2017)、虐待体験で小さくなる、あるいは幸福感との相関の報告がある楔前部(Sugiura et al 2016)の大きさと相関することが報告されている。やる気や幸せ…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

強迫性障害にもTMS

 うつや片頭痛の治療に、脳の外側から磁気刺激を行う方法の装置(経頭蓋磁気刺激装置:TMS)が、FDAによってそれぞれ2008年、2013年に承認されています。今回は強迫性障害、強迫性障害は思考や行動が際限なく繰り返さずにはいられない障害で、米国成人では約1%の有病率です。  およそ100人が参加した試験の結果、TMS装置治療群で38%…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

やる気や意欲があり、ノリがよく、感情もコントロールできると、若いと感じやすいわけか?

 ソウル国際大の研究。59–84歳の68人。主観的年齢(自分は何歳くらいだと思えるか)と脳の構造の関連を調査。性格、主観的な健康状態、鬱の症状、認知機能などの要因を考慮したあとでも、主観的年齢と脳の構造に相関が認められた箇所があった(主観的に若い、年齢相当、年齢より歳を感じる、の三群比較)。  それは抑制力やがまんにかかわ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

暑さと作業効率メモ

日本建築学会、電話交換手、25℃から一度上がるごとに作業効率2%低下 28度設定で6%ダウン 30分の残業が必要(田辺ら、2008) 運搬作業+音声刺激⇒PCで応答、35度で聞き逃しエラー23度の3倍ほど 運搬作業時間2.5倍(庄司ら、Specific Research Reports of the National Inst…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

やっぱり、高齢者でも海馬の神経細胞は新生する

「人の海馬の神経細胞再生は、子どものときから速やかに低下し、大人では観察不能なレベルまで低下する」というカリフォルニア大サンフランシスコ校の研究者たちの論文がNatureで最近報告された(http://higeoyaji.at.webry.info/201803/article_8.html)。成人では脳細胞が新生しないのではないか、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

リスク行動はうつります、同調します

 リスクのある賭け事の決定に、他者の決断が影響することは既に報告されています。他者の選択を観察すると、その他者の選択と同じ選択をする傾向が強く、特に、その他者の選択が被験者自身の危険性に対する好み(リスクをとるか、安全をとるか:リスカーかセイファーか)に沿ったものであると、その傾向が強まったそう。この選択には腹内側前頭前皮質、前部帯状回…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

Energy Landscape Analysisか~

 すごいな。http://tezk.hatenablog.com/entry/2017/07/10/144941の方法。 T. Ezaki, T. Watanabe, M. Ohzeki, N. Masuda, "Energy landscape analysis of neuroimaging data", Phil. Trans…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more