テーマ:海馬

海馬、内側前頭皮質が記憶の引き出しと意思決定にかかわる

 意思決定は、以前の経験を柔軟に使用して行われます。このプロセスは、内側前頭皮質(MFC)と内側側頭葉に依存しますが、これらが選択的記憶検索を行う方法は不明です。 そこでてんかん患者を被験者に、MFC、扁桃体、海馬で単一のニューロンを記録。 MFCは、神経活動の異なる部分空間を使用し、目標を表すことにより、変化するタスク要求を表現してい…
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テトリスはトラウマに効き、海馬を大きくする?

日本ではゲームは悪者扱いされがちなのかもしれませんが、例えば、テトリスはトラウマ的出来事を経験した後の侵入的な記憶を減らすのに役立つ予防的な介入として役立つことが示されています。しかし、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の患者でテトリスを評価したり、テトリスのプレイが脳構造にどのように影響するかを調査した研究はなかったそう。  そ…
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運動⇒血小板活性化⇒海馬新生

 運動がBDNF(脳由来神経栄養因子)の分泌増や、Wint3などを介して、海馬での細胞新生を促すことが知られていますが、↓は、運動で血小板が活性化し、その結果として放つ血小板第4因子(PF4)が海馬歯状回の神経新生を促すというもの。  マウスの実験ではありますが、人でも血小板が運動で活性化しうることが示されているので、まあ、ありうるこ…
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老化細胞を除去すれば記憶力の低下が抑制されうる

マウスの実験。 細胞は老化すると分裂能を失い機能不全を起こす。これが蓄積すると組織の変性を促進してしまう。実際、タウが強くかかわるアルツハイマー病様神経変性を呈するマウスの脳には、細胞周期阻害蛋白質・p16INK4A発現老化アストロサイト/マイクログリアが蓄積する。 そこで遺伝的改変を行い海馬領域などで老化細胞の除去を続けたところ、…
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肥満は頭の働きを低下させるが、そこには免疫細胞のバカ食いがかかわる

 肥満が認知機能の低下とかかわることが知られていますが、そのメカニズムに免疫細胞・マイクログリアがかかわることを示した研究↓。まず食事で太らせたマウスで海馬関連の認知機能テストを実施し、認知機能の障害を確認。この障害が、海馬歯状回のスパイン(新しい接続につながる膨らみ)の減少と、マイクログリアの活性化とかかわることを示したそう。一方、マ…
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紫外線は嫌われ者だが頭をよくするかもしれない

 紫外線はシミやがんなどを誘発しうることで嫌われがちです。しかし、一日15分くらいの日光浴は、ビタミンDの生成によって骨量をふやしてくれますし、殺菌作用、リラックス効果などがあります。  ↓はさらに賢くなるかもしれないという研究。マウスの実験ですが、紫外線を浴びると脳の運動皮質や海馬でグルタミン酸の生成、放出を促し、動作学習や記憶の改…
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やっぱり、高齢者でも海馬の神経細胞は新生する

「人の海馬の神経細胞再生は、子どものときから速やかに低下し、大人では観察不能なレベルまで低下する」というカリフォルニア大サンフランシスコ校の研究者たちの論文がNatureで最近報告された(http://higeoyaji.at.webry.info/201803/article_8.html)。成人では脳細胞が新生しないのではないか、…
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成人では脳細胞は新生しない(1998まで)⇒新生する⇒やっぱり新生しない

 一昔前、1998年までは、脳細胞は心臓の細胞と同様、生まれた時から同じ細胞と付き合い続ける、新しい細胞は生まれてこない、と考えられていました。しかし、ガン細胞を染める技術を使って、新生細胞を調べたところ、海馬歯状回、脳室周辺部などで、新生細胞がみつかり、歳をとっても脳細胞は新しく生まれると考えられるようになりました。  しかし、↓は…
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飲むなら緑茶ですかね?

 東北大の遠又先生らは65歳以上の日本人高齢者23645人を5.7年間追跡調査を行い、日に五杯以上の緑茶の消費が認知症のリスクを27%低下させたことを報告しています(5杯以上/日 vs.1杯未満/日のハザード比:0.73、95%CI:0.61~0.87)。また緑茶消費量は、認知症発症リスクの低さと有意に関連していたそうで、カテキン等が海…
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ゲームと脳の関係、あれこれあるのが当たり前

 以前、このブログで、ゲームと脳、成績などとの関係を調べた研究をいくつか紹介し、ダメという報告もあれば、賢くなるといった報告もあり、データを見る限り一日一時間以内なら問題は生じにくそう、といったことを書いた(「ゲームは何時間まで?」http://higeoyaji.at.webry.info/201610/article_12.html…
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脳深部刺激を脳の表層からの高周波電気刺激で行いうる

電気による脳深部刺激(DBS)は気分や認知の障害の治療法として活用可能な方法です。しかし、ターゲットとなる脳の深部に電極等を設置する手術的方法が必要でした。  ↓は脳表面の二電極でDBSが可能となことを示した研究。脳表面の2つの電極からの1000 Hz超の2種類の高周波電気刺激を行うことで、脳内に電場を誘導し、たとえば海馬などの特定…
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百薬の長、脳でも惨敗??

英国の公務員を対象としたWhitehall II研究(1985年スタート、2015年まで)に参加したもののうち550人についての研究。Whitehall II研究開始時の平均年齢は43.0±5.4歳、30年後(2012~15年)にMRI検査。  結果、30年間のアルコール摂取量が多いほど海馬萎縮のリスクが上昇。摂取なし群(週1未満単…
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海馬の地図は音楽表現でも使われる?

 空間的な位置関係は海馬で地図のように表現されていることが明らかになっています。一方で、同じような連続変数である音などがどうように海馬で表現されているのか、それは空間地図を使っているのか、一部共用しているのか、明らかではありませんでした。  ↓は連続的な周波数の音の出力をジョイスティックで操作する課題をラットに行わせ、その間の海馬ニュ…
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若年では認知機能の低下を招くカンナビノイドが老齢では効果を示す???

 カンナビノイドはマリファナの主要な精神活性成分。カンナビノイドの使用は急性の認知機能障害を引き起こし、乱用の危険が高いことが示されている一方で、もともと脳内にあるカンナビノイド系は加齢に伴ってその働きを弱めるので、高齢では認知機能低下予防に役立つ可能性も指摘されていた。  そこで、↓の研究では、カンナビノイドのTHC(テトラカンナビ…
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相手の記憶は海馬腹側CA1にあり、特定の相手への好みの操作も可能

 海馬は記憶に関係することがよく知られています。このうち腹側CA1という領域が「相手のことを覚えている」ことに直接かかわっていることが、理化学研究所の奥山先生、利根川先生らによって明らかになりました。  海馬は脳の左右にある小指ほどの器官で、CA1、CA2、CA3、歯状回などからなる層状の構造が長軸方向に続いています。この偏桃体側のC…
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糖尿病は海馬を縮小させるらしい

 福岡県、久山町の久山スタディは世界的に有名な疫学調査で、すでに糖尿病の人はそうでない人に比べて認知症のリスクが2倍ほど高まるといった結果も報告している。今回はさらに、記憶にかかわる海馬の容積を対象としたもの。脳の大きさ、年齢差などの影響を除去した上で評価したところ、糖尿病歴が10-16年で糖尿病でない人に比べて約3%、17年以上だと約…
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同じときに覚えた記憶は神経細胞群で重複し、記憶同士の強化が起こるらしい

 たとえば、ある英単語を記憶した直後に、ある事件の起こった年号を覚えると、どちらかを忘れたときに、一方を思い出すとそれがトリガーになって他方を思い出すことが起きる場合があります。  ↓はその現象を脳内現象として直接的に確かめたカリフォルニア大学の研究。A Silvaらは、自由行動中のマウスの頭部に小型蛍光顕微鏡を装着させてカルシウム画…
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海馬のナビゲーションシステムあれこれ

 哺乳類は海馬や海馬膨回などを基盤として自分の位置を把握するナビゲーションシステムを持つことが知られています。そして移動中にはこのシステムを使って自身の位置を追跡し続けていることがわかっています。生き物にとって場所の記憶は大事で、場所を覚えるために海馬があるという側面もあるわけで、ゆえに移動中は記憶がしやすいといった話もあります。  …
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ガラクトオリゴ糖で海馬元気?

 ラットの実験ですが、腸内細菌叢で話題のプレバイオテッテクスで、海馬で記憶の形成等に必要な神経たんぱく質、GluN2A, シナプトフィジン, BDNFのレベルが長く高まるのだそうです。  プロバイオティクスは善玉菌(生きた菌)をとること、プレバイオティクスは善玉菌の餌(食品成分)をとることで、プレバイオテックスはオリゴ糖や食物繊維をと…
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前部帯状回が記憶の探索を指揮する

利根川先生たちの光遺伝学的手法によって、海馬での記憶の操作や、海馬⇔扁桃体、系での記憶操作が盛んにおこなわれてきているが、前頭葉など海馬とのつながりが想定されている皮質からの海馬へのトップダウン入力が記憶プロセスにどのように影響しているかは不明だった。しかし、K Deisserothらは、前部帯状回(前頭前野の一部)から海馬へ至る疎な…
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赤ブドウの皮に含まれるレスベラトロールは海馬を守りうるかもしれない

 レスベラトロールはポリフェノールの一種で、赤ブドウの皮や赤ワインに含まれています。レスベラトロールは長寿遺伝子サーチュインに働きかけ長寿をもたらす可能性が指摘されている一方で、その効果が認められないとする研究もあり、さらに多くの調査が必要と考えられていますが、今回↓、レスベラトロールが海馬での神経細胞の新生、微小血管の亢進などを介して…
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老化に伴って、脳に余計なものを入れないための血液脳関門の崩壊が記憶にかかわる海馬で始まるらしい。

 血液脳関門は脳の組織液と血液の間の物質交換を制限し、脳に余計なものが入っていかないようにするための機構ですが、高解像度のMRIで調べたところ、記憶に関係する海馬の血液脳関門の崩壊が老化によって起こり、それが軽度認知障害(MCI)の悪化と関連することが示されました。  死んだ後の脳組織研究からアルツハイマー病と血液脳関門の崩壊が関係す…
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焼き魚、煮魚を常食にしている人は、海馬などの脳の灰白質が大きいとか。

 オリーブオイル、木の実、魚、鶏肉、野菜、果物を多くとり、豚肉、牛肉などを少なく取る人にアルツハイマー病が少なく、認知機能も低下しにくいとか、青魚の油に含まれているω脂肪酸をとっている人のほうが認知機能が低下しにくいとか、よく報告されています。また、幼児期にはDHA、EPA、アラキドン酸など長鎖多価不飽和脂肪酸の摂取とIQが創刊すること…
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NAD+で若返り&脳長持ち&記憶力アップ

 NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型)はすべての真核生物に存在し、さまざまな脱水素酵素の補酵素として働き、たとえばエネルギー産出に必須なミトコンドリアと各細胞核のコミュニケーションにおいて重要な役割を果たす。残念ながら歳とともにNAD+は低下するが、これを補うことで二歳のハツカネズミ(60歳相当)の細胞を六か月のハツカ…
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運動が脳にいい理由

 運動が認知機能を改善し、その改善は脳由来神経栄養因子(BDNF)の増加とかかわることが知られている。しかし、神経栄養因子を増加させる背景的なメカニズムは良く知られていない。今回、研究者らは、これまで運動によって筋肉中で増加し、脂肪分解に役立つイリシンから分離合成されることが知られていたFNDC5がマウスの海馬中で持久的運動によって増加…
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オキシトシンは単に信頼ホルモンではなく、必要な信号を増強する

海馬で、オキシトシンは急速発火抑制性介在ニューロンの活動を亢進させ、結果、ノイズ信号を抑制しつつ必要な信号を増強する。自閉症児ではオキシトシンレベルが低く、またオキシトシン受容体遺伝子変異は自閉症発現傾向を高めることから、オキシトシンは単に信頼ホルモンとして抽象的に働くわけではなく、必要な信号の増強に役立っており、その働きの低下がコミュ…
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やや速いウォーキングで海馬が大きくなった。運動大事。ネズミの結果が人でも繰り返されつつあります。

高齢者120人を二群に分け、一方にやや速いウォーキングを週三回一日40分、一年間行ってもらう実験で、ウォーキングをしない60人では海馬が1.7%委縮したが、ウォーキング群では2%体積が増えた。また海馬とかかわりやすい空間記憶テストの成績が改善した。またこの海馬の体積増は血清BDNF量上昇と相関した。エリクソンとクレイマーらの報告。彼らは…
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運動の抗うつ効果

ネズミの海馬。運動によって神経成長因子VGFを含む33の遺伝子がアップレギュレートされることがわかった。また、VGFは抗うつ作用がある。 Antidepressant actions of the exercise-regulated gene VGF. Nature Medicine. Published online: 2 Dec…
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