午前中の光、昼間の運動(これは今回は示されていませんが)、時間を決めた食事が、体内時計の調整にそれぞれ独立に必要です。

 STAY HOMEによって昼夜逆転であるとか、概日リズムの狂いが気になる人もいるかもしれません。いわゆる体内時計です。
 一般に、体内時計の修正には、午前中の光、決まった時間での食事、昼の運動が重要となせています。このうち光は、感光性の網膜神経節細胞(ipRGC)を介して、視交叉上核の中央概日ペースメーカーに働きかけることが知られており、中核的な体内時計と考えられていますが、これが他の非光手掛かり性体内時計(食事リズム、運動など)にどう影響を与えるかはわかっていません。
 ↓によると、生後初期の段階からipRGCを欠く成体マウスは、時間制限された摂食への同調を損なったが、後の段階でのipRGCのアブレーションは効果がなかったそう。マウスでは、出生後早期に網膜回路を破壊すると時間制限摂餌に同調できなくなったが、成体マウスでこれらの網膜回路を破壊した場合には、非光情報も正しく統合されたそう。つまり、光情報は正しい回路の形成にのみ必要で、作動中の回路の維持には必要でないことが示唆された。
 もしこれが人にも当てはまるなら、STAY HOMEなどによる体内時計の不調の調整には、食事タイミングの調整や運動が独立に必要で、光のみの刺激では調整できないことになります。
 午前中の光、昼間の運動(これは今回は示されていませんが)、時間を決めた食事が、体内時計の調整にそれぞれ独立に必要です。
Retinal innervation tunes circuits that drive nonphotic entrainment to food
Diego Carlos Fernandez, Ruchi Komal, Jennifer Langel, Jun Ma, Phan Q. Duy, Mario A. Penzo, Haiqing Zhao & Samer Hattar
Nature volume 581, pages194–198(2020)

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