子どもの写真で自己肯定感を育てる??

 つい最近まで自己肯定感(効力感:GSE)と脳のかかわりは手つかずであった。
 しかし、ここ数年、GSEがやる気などともかかわるレンズ核や(Nakagawa et al 2017)、虐待体験で小さくなる、あるいは幸福感との相関の報告がある楔前部(Sugiura et al 2016)の大きさと相関することが報告されている。やる気や幸せを感じる力が自己肯定感とかかわるわけだ。
 一方、何らかの課題時の脳活動と自己肯定感を調べた研究としては、語の流暢性課題時にGSEと左前頭前野の活動がかかわるというNIRSによる報告や(Hirano 2017)、やはり語の流暢性課題を実施しているとき、主観的なQOLの高いグループにおいて、左前頭前野(腹内側前頭前野を含む)の高い活性化が認められたとするNIRSによる報告があるが(Yoshihiro Satomuraら2013)、自己イメージと直接的に結びつきうる、自分の写真を見た時の脳活動とのかかわりは調べられていない。
 子ども病院や介護施設では自分の写真を使ったコラージュ療法がQOLや気分の改善に役立つことが報告されており、また、化粧療法によるQOLの向上も報告されているので、自分の写真を見た時の脳活動等は、自己肯定感の育成を考える上で重要な示唆を与えうるものと思われる。
⇒で、子どもの写真を飾る家とそうでない家での、自己肯定感比較、ほめ写実験など
⇒結果、飾っている家の方が自己肯定感が高い。
自分の写真を見た時、心地よさ(買いにかかわると思われる脳部位の活動が高いほど、自己肯定感尺度の得点が高かった①。このことから、自己の姿を見た時(もしかすると思い浮かべた時)、心地よくなることが自己肯定感の一つの正体ではないかと推測された。
また、ほめ写をした人の方が、心地よさにかかわる脳部位の活動が高かったこと②、見てイメージすることにかかわる脳部位の活動が高かったこと③、から、自分の写真を見ながら褒められるといった体験は、自己イメージと心地よさ(快)をむすびつけうるであろう。
これと①を合わせて考えると、それが自己肯定感を高めることにもつながりうるだろう。
たとえば、自然体験で自己肯定感が高まるのは、「自分でできるんだ」といった体験の積み重ねで、自己イメージに快がむすびつけられていくのであろう。ただ、この体験での自己肯定感の高まりは3週程度で元に戻ることも知られているので、写真など使えばもっともつかもしれない。

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