虐待によるストレス耐性の低下

 小児期の虐待が子どもの脳を変えることがしばしば報告されている。
 ↓は死後脳の研究から、脳の前島で内因性オピオイドの発現が低下していた証拠を示したもの。κオピオイド受容体(Kappa)遺伝子発現が抑制され、Kappa遺伝子第2イントロン領域のDNAメチル化が低下し、オピオイドの働きが低下していたのではないかというもの。ストレスの緩和に内因性オピオイドが役立つ可能性が指摘されてきており、この働きの低下がストレス耐性を低下させ、きれやすくしてしまうのかもしれない。
 第2イントロン領域はストレスに応じて放出されるグルココルチコイドの受容体の結合に応じてKappa遺伝子発現を変えるエンハンサー機能を担うことも明らかにされ、内因性オピオイドとストレスのよく知られた相互作用を仲介する新たな仕組みも明らかになったとのこと。
Epigenetic regulation of the kappa opioid receptor by child abuse. Biological Psychiatry Available online 27 July 2017

"虐待によるストレス耐性の低下" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント