脂肪好きだが、甘いもの嫌いにかかわる遺伝子や脳内回路があるらしい

 4 型メラノコルチン受容体(MC4R)は視床下部や脳幹部で多く発現し、エネルギー代謝調節をはじめとする多くの生理作用を有している。POMC→α-MSH → MC4Rと働き、MC4Rをコードする遺伝子の変異によって、マウスでは食物の過剰摂取が起こり、脂肪分の多い食品を好むようになり、糖分を好まなくなることが報告されている。
 ↓は、メラノコルチンシグナル伝達の欠損をもたらすMC4Rのまれな変異を有する被験者の食べ物の好みを調べた。脂肪分が高、中、低レベルに設定された3種類の食事が提供され、被験者は自由に選んで食べる。被験者は脂肪分に差があることを知らされていないが、MC4Rの変異を有する被験者は、痩せ型の被験者より95%多く、肥満型の被験者より65%多く脂肪分を摂取したそう。デザートの「好き嫌い」では、MC4Rの変異を有する被験者が糖分の多いデザートを好まなかったとか。
 食べ物の好みが遺伝的に異なることは想像されているが、その一端が明らかになったわけだ。
Divergent effects of central melanocortin signalling on fat and sucrose preference in humans
Agatha A. van der Klaauw, Julia M. Keogh, Elana Henning, Cheryl Stephenson, Sarah Kelway, Victoria M. Trowse, Naresh Subramanian, Stephen O’Rahilly, Paul C. Fletcher & I. Sadaf Farooqi
Nature Communications 7, Article number: 13055 (2016)
doi:10.1038/ncomms13055

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