睡眠薬で睡眠の質改善→言語的記憶の改善

睡眠の重要な役割の一つは記憶の定着にある。そしてたとえばレム睡眠や紡錘波などの睡眠の諸相が様々な記憶の改善に役立つことが知られている。しかし、睡眠の操作が困難なためにある睡眠の諸相と記憶の固定の一般的な関係が明らかではなかった。そこで昼寝の間薬物的な介入によって実験的に睡眠の諸相を操作した。ゾルピデム(アンビエン)はGABAA受容体の活動を促進する睡眠薬であるが、これを用いることで偽薬やナルコレプシー治療薬に比べて睡眠時の紡錘波密度を増やし、レム睡眠を減らすことに成功した。そして、紡錘波の増した昼寝は言語的な記憶を改善する一方、知覚学習を悪化させた。運動学習に影響はなかった。
高齢者では睡眠紡錘波の減少を示すが、ゾルピデムの投与によって記憶の改善が起これば興味深い。また高齢者以外でもアルツハイマー病、認知症、統合失調症患者も睡眠紡錘波の減少を示すので、ゾルビデム投与による改善が期待できるかもしれない。
J Neurosci. 2013 Mar 6;33(10):4494-4504.
The Critical Role of Sleep Spindles in Hippocampal-Dependent Memory: A Pharmacology Study.
Mednick SC, McDevitt EA, Walsh JK, Wamsley E, Paulus M, Kanady JC, Drummond SP.

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