記憶力の秋、ぜひ読書を

 季節によって気分が変動し、冬にうつ的になりやすいことが知られています。また冬眠する動物と同じように夏の終わりから秋にかけて脂肪の蓄積が進むことも知られています。夏では黄色がやや緑っぽく見えることも報告されています。
 ↓は注意の持続テスト、ワーキングメモリテスト中の脳活動を、各季節に4日半研究室で過ごしてもらった後、調べた研究。28人のベルギーの学生が対象。比較的きれいな季節性が観察できたそう。
 テストの点数に差は認められなかったそうですが、fMRIによる計測で、脳に季節性が認められ、注意の持続課題でが夏がピーク、冬で最低だったそう。またワーキングメモリ課題では秋にピーク、春で最低だったそう。
 ざっくり言えば、夏から秋に頭の働きがよく、冬から春がよろしくないのだとか。
 ということで、読書の秋、子どもたちは読書で頭をよくしましょう(https://higeoyaji.at.webry.info/202010/article_1.html)。ブリガムヤング大、シカゴ大の研究では、母親の子どもへの読み聞かせと、子どもの読解力の関係についての大規模研究です。母親の職業や婚姻状況などの交絡要因を統制しても、母親が月に1日読み聞かせを増やすと(平均は月13日)子どもの読解力が標準偏差の8%程度向上するそうです。特に第一子で影響が大きいようです。
 ニューヨーク大のジョンハットンらは3-5歳児19人が物語を聴いているときの脳活動を機能的MRIで調べ、読み聞かせなど読書習慣が多い子どもほど、頭頂側頭接合部や後頭葉の活動が高いことを示しています。読書習慣や知的な能力は家庭の収入の影響を受けやすいので、その影響を除去して得られた結論だそう。
 秋の夜長は読書です???

Seasonality in human cognitive brain responses.
Meyer C, Muto V, Jaspar M, Kussé C, Lambot E, Chellappa SL, Degueldre C, Balteau E, Luxen A, Middleton B, Archer SN, Collette F, Dijk DJ, Phillips C, Maquet P, Vandewalle G.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2016 Mar 15;113(11):3066-71. doi: 10.1073/pnas.1518129113. Epub 2016 Feb 8.
PMID: 26858432

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