あんなことやらこんなことやら

某番組用メモ

1)難しい言葉が続くとお客さんがシャッターを下ろす。硬いイスに座っているお客は評価が厳しい。

むずかしい言葉はその言葉の意味を分のつながりの中で推測する必要があり、そのために、脳にしばらく記憶しておく必要があります。このしばらく記憶しながら意味を推測するような作業を行う機能をワーキングメモリ、作業記憶と言い、主に前頭葉の働きです。前頭葉は人になって成長した場所ですが、ここを使うのは負荷だし、面倒、だからシャッターを下ろすんだと思います。
興味を持って聞くお客さんは、「あれ」「これ」「それ」くらいは記憶しながら聞いてくれると思いますが、落語では複線の回収があるので、せいぜい「あれ」「これ」が精一杯かと思います。
身体的認知と言って、認知、脳はえらそうですが独立ではなく、身体からの情報で影響を受けます。たとえば上を向くと気分がアップ、下を向くとダウン。硬い椅子に座るとハードな気分になり、柔らかい椅子に座ったり柔らかいものに触れていたりすると、ソフトな気分になりがちです。重たいものを持つと、気分も重たくなります。
背筋を伸ばすと、しゃきっとして、認知テストの成績が上がります。

2)思考のクセ<脳のクセ>を変えるには
マウントをとりたがるとか、下に入りたがるとか、距離をおきたがるとか、やたら近づくとか、文の接続が順だとか逆だとか、も脳の癖です。
新しもの好き、損害回避傾向、ほめられ好き、固執性も脳の癖で、おおむね30-50%は遺伝要因で説明できます。
のこりの50-70%は環境要因で、ちょっと面倒な言い方ですが、環境は互いを似せない方向に働くので、その傾向を伸ばすなり、おさえるなりする、自分に適した環境にぶち当たるのを待つのが基本だと思います。
意図的に変えるなら、その方向を強化する行動に自己報酬を与えることでしょうか。

3)本能が退化している問題。これからの危機管理は古い脳の声に耳を傾ける
本能というのは古い脳の働きのことでしょうか?
危機管理に特にかかわる偏桃体は、近づくか遠ざかるかの二値的判断をします。この判断は早く危機管理向きです。たとえば匂いは偏桃体を直撃し、危ないにおいからは遠ざかろうとしますが、その力が弱っているというか、その判断をもう一度反省的に見直す機構が前頭前野など大脳新皮質なので、ここの働きが強いと、というかこの接続が弱いと優柔不断になります。
とは言え、そういう機構を持っているので、なんだかんだ言って、古い脳の声に我々は常に耳を傾けているといえば、いえます。

4)すぐキレる脳と悪口が好きな脳について
右のこめかみのあたりの脳が、行動や感情の抑制に強くかかわります。ここの働きに関するテスト、たとえばGONOGO課題の成績は、もともと分散がありますし、加齢に伴って成績が低下しやすく、しかもこの分散が大きくなります。
悪口を言われた人の心の共感し、痛みを感じる脳(島皮質、内側前頭前野など)をわれわれは持ちます。だから人がいきなり殴られた映像を見せられるとその脳が活動をましますが、この映像に、「やつはひどいことをした」などとテロップを張ると、脳活動が変わり、快感系の活動が増します。で、悪口が常になったりします。

5)脳を喜ばせる方法。脳をだますには。脳を休ませる方法。脳と腸の関係。脳が好む音と香り
脳は騙されやすく、偽物と書かれた本物の鎮静剤と、本物と書かれた偽薬は、同等に効きます。新しもの好きなら、これは新しい、損害回避傾向が強いなら、これでリスクが避けられた、など脳の癖に合わせて、癖に適った行動をほめると、余計騙されやすいというか、やる気になりやすくなります。
脳や性格と腸内フローラの関係も指摘され始めており、糞便移植で性格が変わったとする報告もありますが、まだまだ不明です。
音楽はおおむね好む音域やリズムで構成されていますし、香りもそうやって淘汰されています。ただ個体差が大きいのとプラセボーが効くので、これ好き、と思いついたらしばらくそれにハマるのがよろしいかと思います。

6)不倫と博打を脳にやめさせるには。麻薬類と同じ快感を脳に与えるには
やめさせるっていう方向はあまりうまくないと思います。不倫なり、博打なりが、その人に何を与えているか、不倫や博打で満たされている欲求は何なのか、そこを共感を持って傾聴するのが出発点です。その上で、その欲求を満たすのに、不倫や博打が効率的なのか、落語を聞く方が幸せなんじゃないか、とか、「やめる」を目的というより、その人の人生がより幸せになる方向を探す、共同作業をする方がうまくいきます。
ひたすらやめ続けるなんて言う修行みたいなことは、だいたいうまくいきません。
麻薬類と同程度のドーパミン活動は、おいしいもの食べても、甘いものでも、ほめられても、人によって違いますが同等な活動はいくらでも探せます。ものすごい快感ゆえに依存する、なんて話はガセです。

7)脳の力を極力引き出す方法
やる気の中核、線条体が働くと、記憶やスキルがアップしやすくなりますから、やる気のあることをするのが一番です。多少操作的にできるとすれば、その萌芽にあたる行動をほめることです。
あとは記憶やスキルは根を詰めれば身につくわけではなく、休みを入れたり、睡眠をはさんだりすると、記憶しやすくなる、スキルアップが起きやすくなるので、眠りの利用が必要です。
一般的には、禁煙、運動、バランスのいい食事、生活習慣病の予防に資すること、認知的なトレーニングなどが認知機能低下予防、認知症予防のガイドラインで推奨されています。

8)コンプレックス、イヤな記憶を脳から消去するには
記憶を引き出した時に不安定化します。
安心安全な環境下で、トラウマを思い出したり、思い出しながら視線運動をしたり、タッピングしたり、記憶ネットワークに余計なネットワークを付け足すのが有効です。
嫌いな人の顔を見ながら、好き反応を助長するようなタスクを行うと、好みが変わります。

9)今回の自粛のように暇だと脳はどうなる
暇というか、人との距離や接触に恐怖を感じる回数が多いなら、偏桃体が慢性的に活性化し、心身とも緊張状態が続くと、ワーキングメモリが働きづらくなりますし、うつ的きぶんにもなりやすくなります。
暇だとデフォルトモードネットワークが働いてひらめきやすくなりますが、ひらめく材料の仕入れが滞るので、ろくな発想になりません。
人の脳は独立しているというより、情報のハブ、中継点のようなものなので、うまい環境に脳をおかないと個性的なひらめきも枯渇します。

10)直感力をつける方法と、霊が見えるという人の脳は
天から降ってくる直感は知りませんが、将棋指しが次の一手が見えるとか、サッカー選手でパスコースが見えるとか、それは線条体の働きだと考えられています。線条体は行動と快感を結びつけるところでやる気の中核ですが、「こうするといいことが起こる」という予感で活性化します。これが「やる気」であり「直感」です。
なのでそのことの経験を重ねると、考えるより先に方向がわかるのが直感なので、経験と成功失敗の積み重ねが、正確な直感を生みます。素人の直感は信用なりません。線条体の活動が高く、前頭葉の活動が低い状態でも、成功率に差が出ます。

霊ですか。
左右の視力が極端に違うと、見やすいとか、冝保さんみたいに、とか、共感覚系とか、そうでなくても幻聴や幻視は脳の接続で起こりうるといえば起こりえますし。そもそも夢なんてものとか、空想でも後頭葉視覚野は活動しますし、それをリアルと思うかどうかだけかなと。そういう意味ではあり得る。
ただ、20年くらい前ですかね。著名な霊視のできる方の脳を調べる企画があって、数千万の機器を諏訪から運んできて待機してたら、ドタキャンくらって。まあ、視覚野が本当に動いているか見る程度の話だったんで、それで何かが明らかになるわけではないですが、ちょっとそれいらい疑っているというか。ドン引きというか。

11)もし、先生が悪い目的で人の洗脳を頼まれたとしたら
洗脳ですか? その人がその方向に行きたいという潜在意識があれば、そこを掘り起こすことはできるかもしれませんが、任意の方向に引っ張るのは無理です。

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