新型コロナメモ2

 感度問題:陽性を陽性とする率、6-7割。入院や隔離を決断する段階の検査として、感度が低い検査は、陽性の人を陰性といってしまい、本来不向き。3割は取りこぼす。仮に陰性でも感染者と仮定した対応が必要になる。また、炎症反応があり、画像検査で疑われれば、陰性でも新型コロナと扱った方が適切。その後の治療対応は同じだし、アビガン等はコロナでもインフルでも使いうる(そのように認めれば)。患者に不利益はほぼない。
 しかし、医療従事者にとっては、待合、診察、炎症反応、画像検査時点で感染リスクがあり、事前のPCR検査は3割の取りこぼしはあるものの、リスクを7割抑えられる。事前PCR検査を二回行えば1割の取りこぼし。仮に市中感染率を5%(深刻な流行を経験したドイツ北部の街ガンゲルトでも抗体検査などから15%の人が感染したと推測された。致死率0.37%。PCR検査結果の約5倍が感染?カリフォルニアは50-81倍:実際サンプリングしないとわからんな)とすると、PCR全数検査で3.5%を拾え、1.5%を見逃す。それでも、病院と切り離した形の検査体制は医療従事者の感染リスク軽減に役立つ。非SARS-CoV-2病原体の存在は、患者がSARS-CoV-2感染では無いとはいえない。20%に共感染がみられるので、他の病原体が見つかってもCOVIDは否定できない。つまり、PCR検査は最後にではなく、最初に。ただし、現有の医療資源でこれを行うのは、やはり負荷増大をともなう。
 クラスター対策では濃厚接触者全数調査はこのために病院と切り離し行ってきた。しかし、クラスターが追いきれなくなってきた。だから、接触を8割抑え、手指洗浄。またクラスター対策を主体にできるレベルにクラスター連鎖を全国的に断ち切り感染率を1か月で減らそう、というのが現在(4月16日)。
 同時に、入院隔離の決断にも不向きなPCR検査を使う。この場合は3割の取りこぼし可能性は検査を受けた人にきちんと伝え(実際、陰性が陽性かした例は少なくない)、全体リスクを7割減らす。もしくは二回の検査で偽陰性率を1割以下まで落とし(0.3×0.3)、リスクを9割軽減する。
 しかし、その際、症状があってPCR陰性なら、その後の対応では新型コロナ軽症者と同じように、そして軽症者とは異なる宿泊施設等での対応が必要。もしくはここを自宅にまかせる決断が必要。
 結局、一応、疑いなし⇒自宅(この場合も発熱後2週程度の自己隔離)、疑いあり非確定(PCR陰性含む)⇒看護側防護環境で施設で対応(現状これがない)または自宅隔離、疑いあり確定⇒看護側防御環境での別施設対応、中等・重症⇒役割分担した病院対応。

 一方、PCRは、感度が低くても、市中感染率をランダムサンプリングで調べるのには向く。感度が低くても、市中の感染率は精度よく推定できる。例えば上記例で3.5%陽性なら、これは7割の把捉と考え、計算し戻して5%と推定できる。感染爆発抑制後は市中感染率、市中抗体保有率によって、外出自粛要請、休業要請のタイミングが決まる。市中抗体保有率が低いまま感染率があがれば外出等自粛要請、抗体保有率が高ければ感染率も上がってこないし、自粛要請の閾値も上がる。
 PCR検査のキャパシティはどこの国、地域にもあり(韓国も全数調査ではない、大邱でのクラスター追跡が大規模)、簡易な新キットの普及や、それらによる技術者問題の解消が必要。また感染率がある程度高くないとランダムサンプリングの数を増やさなければならない。抗体検査と合わせて行っている国や地域はあるが、抗体検査も抗体検出に2週かかり(IgMは使えなさそう、IgGは感染後2週間で9割強)、かつ3分の一は消える可能性がある。いったん感染爆発が落ち着き、次の波を早期に把握するためのサンプリング調査体制の構築のために、今始めるのが重要。波はもう何回かある。
 だから、今は接触を8割抑える。同時に残念ながらトリアージ、二次災害の発生の予防を優先。

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