ゲーム依存症対策関係者連絡会議の資料を読むうえでの留意点

厚生労働省は、ゲーム依存症対策関係者会議を開催するそうで(2月6日)、その際の資料を公開しています(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09255.html)。
ざっと見て、おさえておいた方がいい点がいくつか目についたので、ツイッターで連投しました。
以下です。
資料について連投します。①p4,5のヤングによる尺度。ICD11と比較すると軽度、中程度が含まれるカットオフ。IGDも同じ、ギャンブルでのDSM5基準だとICD11より幅広になるのと同じ。そこ説明せず、数で押すのはいかがなものか。ヤングもギャンブルのSOGS同様、過剰診断の可能性。
資料について連投します。②p13,14、ゲーム時間と諸問題の関連。有意な関連は認められるだろうが、効果量はどの程度か。尺度得点を説明させたとき、説明力はどうなのか。ぱちんこでの研究では遊技時間の寄与率は1割程度。p36,37のような個体要因の大きさが示唆される。
資料について連投します。③p23で依存に特有な症状を列記しているが、ICD11ではこのうち「コントロール障害」「依存が最優先」「問題にもかかわらず継続」のみが採用されている。ギャンブル依存も同様。項目反応理論で分析するとこれらが重度項目。この差を説明しない統計提示は誤解を生む。
資料について連投します。④p25のCue反応は、例えばゴルフ好きにゴルフ用品を見せたときとの比較を行わないと意味がない。p26、これゲームの結果か、これが原因で依存化しやすいことを示しているのかわからない。p36,37から後者の可能性も。相関研究に過ぎないというクレジットは必要。
資料について連投します。⑤治療効果がうまく出せていない原因の一つは、自然回復(寛解)率の高さ。ヤング、IGDで調べれば、ゲーム障害は流動性(なったり治ったり)が高い。昔はハマった人は腐るほどいるが、ほぼ引き返しており、ママ残ることが問題の中核。
資料について連投します。⑥p46でゲーム開始年齢が若いほど依存化しやすいと主張するのか。それは物質使用障害の比喩を無理やり持ち込んでいるに過ぎないのではないか。休日のゲーム時間のみ影響する、というのが普通の読み方だと思う。
「資料について連投します」ざっと目についたところを上げました。久里浜の先生方ならこういう疑問含めて丁寧に説明してくださるに決まっています。特に素人には誤解が生じないよう、研究上の限界をきちんと伝えるはずですから、杞憂でしょうが、聞き手も学習が必要と思い連投しました。まあ、ギャンブル依存症対策関係者会議で提示された資料は、それまでの数字の発表の経緯、国際比較含めいろいろありすぎだったとは思うので。
https://higeoyaji.at.webry.info/201909/article_3.html

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