感度、特異度をめぐって

 感度50%か。PCRなら感染していない人を感染しているとみなす場合は混入くらいしかないだろうから特異度を99%にすると、人口100万、真の感染率3%、で全数調査すると、間違って感染とみなされる人が9700、間違って感染してないとみなされる人が15000。正しく感染とみなされるのが15000人。でどうする、が政治判断。まずは数値を目の前にして話してほしい。
 ただし、検査一般でいえば、気を付けるべきは特異度(真の陰性者が陰性と判断される比)で、検査精度を確かめるときの特異度と一般など別人口を対象としたときには特異度が異なること。疑わしい人が半分ぐらいいるときと、疑わしい人がごく少ないときでは特異度は異なってくる。
 たとえばギャンブリング障害のスクリーニング尺度でカットオフを求めるために、尺度得点が均等になるようにサンプリングしたとき、DSM5面接基準で感度0.736、特異度0.782となったとすると、一般人口100万人障害疑い4%を対象に調査すれば陽性者が238720人(23.9%)出てしまい、40000人(4%)を大きく上回り矛盾する。これは測定集団では陰性が無茶多いから、特異度が上昇する。なのでPCRの場合などで、推定感染度が低いなら、実際にもそうだろうが、特異度は限りなく100%に近くしていい。
 つまり検査精度の検証時に出てきた感度、特異度は、未知の集団では当てはまらない。特に特異度(陰性とされた人が真に陰性である確率)では。その集団で特定された感度、特異度に関していうと、1-特異度が真の感染率を上回ることはない。真の陰性を陽性としてしまう率(1-特異度)が10%なら、感染率が10%以下ということはない。
 感度、特異度を具体的に仮定しながらの議論が必要だが、このへんへの注意はぜひ必要。

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