中高年期の肥満は認知症のリスクだが、運動不足は認知症の結果かもしれない。

 WHOの2019年、認知症及び認知機能低下予防に関するガイドラインでは、運動や禁煙、地中海食やバランスのいい食事、認知的トレーニング、過体重や肥満への介入、糖尿病、高脂血症への介入などが推奨されている(https://higeoyaji.at.webry.info/201907/article_7.html)。一方で、運動不足や食事内容の貧弱化はアルツハイマー病などの結果であって原因ではないのではないかとの指摘もされている(https://higeoyaji.at.webry.info/201904/article_11.html
 ↓は、英国で1935年から1950年の間に出生した女性の約4人に1人に当たる113万6,846人について、肥満度(BMI)、カロリー摂取量、運動習慣などを収集15年以上追跡した研究。研究開始時の女性の平均年齢は56歳で認知症はなかった。15年後には89%が認知症ではなく生存していたが、その後、1万8,695人が平均77歳で認知症を発症。15年後以降の追跡期間中に、ベースライン時に肥満だった女性は約2.1%が認知症と診断されたのに対し、適正体重の女性では1.6%にとどまっていたそう。
 また、BMIの低下や身体活動量の低下、食事のカロリー量の減少と認知症の関連についても検討。結果、最初の10年間は関連がみられたが、それ以降、関連は弱まり、15年後には関連が焼失したそう。
 つまり、ストレートに解釈すれば、中高年期の女性の肥満は認知症のリスクだが、身体活動量の低下(運動不足)は認知症の始まりの影響によるのかもしれない、同時にやせや食事カロリーの減少がすすむ。
 とはいえ、軽々には判断できないとのこと。
Body mass index, diet, physical inactivity, and the incidence of dementia in 1 million UK women.
Neurology. 2020 Jan 14;94(2);e123-e132. doi: 10.1212/WNL.0000000000008779.
Sarah Floud, Rachel F Simpson, Angela Balkwill, Anna Brown, Adrian Goodill, John Gallacher, Cathie Sudlow, Phillip Harris, Albert Hofman, Sarah Parish, Gillian K Reeves, Jane Green, Richard Peto, Valerie Beral

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