ストレスで白髪化が加速するのは、ノルアドレナリンによるメラノサイト幹細胞の特殊化ゆえ

 白髪化の原因として、MITF遺伝子の減少が指摘されています。MITF遺伝子はメラノサイトで発現し、メラノサイトやチロシナーゼを活性化、メラニンの産生を促し、白髪を黒髪化します。そのMITF遺伝子が減少すると白髪化が進むわけです。
 ↓は、ストレスと白毛化の加速についてそのメカニズムを明らかにした研究。毛の色素の喪失には、上記のほか、メラノサイト幹細胞の枯渇も関わります。
 マウスを物理的ストレスや心理的ストレスにさらしたところ、数日以内にメラノサイト幹細胞が減少、白毛化が加速。ストレスが交感神経系を活性化し、ノルアドレナリンの放出を誘導。ノルアドレナリンは、メラノサイト幹細胞を増殖させるが、通常の細胞ではなく特殊化した細胞に変化させ、最終的には移動させるため、黒髪化の要因が失われるとか。一方で、ノルアドレナリンによるメラノサイト幹細胞の増殖を阻害すると、メラノサイト幹細胞の喪失と白毛化を防げたそう。
Published: 22 January 2020
Hyperactivation of sympathetic nerves drives depletion of melanocyte stem cells
Bing Zhang, Sai Ma, Inbal Rachmin, Megan He, Pankaj Baral, Sekyu Choi, William A. Gonçalves, Yulia Shwartz, Eva M. Fast, Yiqun Su, Leonard I. Zon, Aviv Regev, Jason D. Buenrostro, Thiago M. Cunha, Isaac M. Chiu, David E. Fisher & Ya-Chieh Hsu
Nature (2020)

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