歩行速度は体や脳、そして見た目の若さとかかわり、3歳時点での知能や運動機能が中年時点での歩く速度と関連

 歩行速度は、高齢者の機能低下や死亡リスクとかかわることが知られていますが、人生の早い段階での歩行速度に関連する要因、およびそれが中年期に与える影響についてはほとんど検討されていません。
 そこで、↓の研究では、45歳までの参加者(2019年4月まで)を観察したニュージーランドの1972年から1973年の出生コホートのデータを解析。
 1037人の元の参加者中、997人は45歳で生存、うち904人で歩行速度を測定。歩行速度が遅いと、身体機能の低下とかかわる握力が弱く、バランスが悪く、視覚運動協調がよくなく、椅子からの立ち上がりがよくなく、2分間のステップテストの成績をよくなったそう。
 また、複数の臓器系にわたる生物学的老化が加速、見た目が年老いており、脳容積が少なく、皮質が薄く、皮質表面積も小さかったそう。中年期のIQが低い参加者および小児期から成人期にかけ認知機能の低下を示した参加者は、45歳で歩行が遅くなったそう。 3歳という早い段階で神経認知機能が低下している人もまた中年期の歩行が遅くなっていたそう。
 つまり従来から言われている以上に、歩行速度は身体や脳の健康状態を反映する。そして歩く速度は幼少期の中枢神経系の欠陥に端を発しうる生涯に渡る老化を体現するのかもしれない。
Association of Neurocognitive and Physical Function With Gait Speed in Midlife.
Rasmussen LJH, Caspi A, Ambler A, Broadbent JM, Cohen HJ, d'Arbeloff T, Elliott M, Hancox RJ, Harrington H, Hogan S, Houts R, Ireland D, Knodt AR, Meredith-Jones K, Morey MC, Morrison L, Poulton R, Ramrakha S, Richmond-Rakerd L, Sison ML, Sneddon K, Thomson WM, Hariri AR, Moffitt TE.
JAMA Netw Open. 2019 Oct 2;2(10):e1913123.

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