当り前ですが、「暑さ指数」でいう〇℃と、温度の〇℃は違います。

 マラソンや競歩の札幌開催をめぐって、ドーハと東京の「暑さ(指数):WBGT」が極めて近いとの指摘があり、「暑さ指数」に注目が集まっています。
 知っている人には当たり前な話ですが、暑さ指数での℃と、温度計の示す℃は違います。ざっくりいって「暑さ指数」の〇℃の方が、温度計の示す〇℃より、はるかに危険です。
 たとえば、運動が原則禁止になる「暑さ指数31℃以上」は、温度計では35℃以上ほどに相当し、激しい運動は禁止となる「暑さ指数28~31℃」は31~35℃に相当します。熱中症の危険が増すので積極的に休憩すべきWBGT25~28℃は温度では28~31℃にあたります。なのでWBGTの温度と、普通でいう温度を直接比べてはいけません。
 そもそも「暑さ(指数):WBGT」は、温度と湿度、輻射熱(ふくしゃねつ=地面や建物、体から出る熱)、風(気流)を総合的に評価したもので、温度の影響は1割と少なく、湿度の影響が7割、輻射熱が2割くらいになります。湿度の影響が大きいのは発汗が抑制され危険だからです。
 「暑さ(指数):WBGT」の具体的な算出には、黒球温度(GT:Globe Temperature)、湿球温度(NWB:Natural Wet Bulb temperature)、乾球温度(NDB:Natural Dry Bulb temperature)を使います。
 黒球温度は、弱風時に直射日光下で感じる温度に近く、黒色に塗装された薄い銅板の球(中は空洞、直径約15cm)の中心に温度計を入れて計測します。湿球温度は汗が蒸発する時に感じる涼しさ度合いを示し、水で湿らせたガーゼを温度計の球部に巻いて観測します。乾球温度はふつうにいう温度で温度計を用いて計測します。
 そして屋外での暑さ指数は、WBGT(℃) =0.7 × 湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度、で算出され、屋内では乾球温度は無視され、WBGT(℃) =0.7 × 湿球温度 + 0.3 × 黒球温度、となります。
 この「暑さ(指数):WBGT」が熱中症の危険度を判断する数値として国際的に使われているわけです。そして暑さ指数25~28℃では積極的に休息すべきで、28~31℃で激しい運動は禁止、31℃以上では原則運動は禁止とされているわけです。で、新国立競技場近辺の今年のWBGTをみると↓、まあ。。。。

環境省熱中症予防情報サイト http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php
新国立競技場のWBGT http://www.wbgt.env.go.jp/survey/tokyo2020_2019/1_shin-kokuritsukyougijou_WBGT.pdf

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