クロスワードやナンプレを行う人は認知機能テストの成績が良い?

 WHOは認知機能低下および認知症のリスク低下についてのガイドライン(2019)を公表しています。それによれば、認知機能低下および認知症のリスク低減に、運動、禁煙、地中海食、健康的でバランスのとれた食事、危険で害ある飲酒行動をやめたり減らしたりすること、認知的なトレーニング、過体重・肥満・高血圧・高脂血・糖尿病への介入が、かなり低い~高い証拠(多くは低い証拠)があり、強くまたは条件付きで推奨できるとしています。
 WHOの認知機能低下および認知症のリスク低下についてのガイドライン(https://higeoyaji.at.webry.info/201906/article_3.html
 ↓は認知的トレーニング系の報告。英エクセター大学のAnne Corbettら。50歳~93歳の英国人19 078人を25年間、オンラインで追跡。毎年、クロスワードパズルや数字のパズルを行う頻度、複数の認知機能テスト(論理推論、注意の集中や持続、情報処理能力、実行機能、ワーキングメモリ、エピソード記憶)を実施。結果、パズルを1日1回以上行う人は、たまに行うや全く行わない人に比べて認知機能テストの成績が高かった。例えば、クロスワードパズルを頻繁に行う人は、文法の推論能力が実年齢より10歳若く、短期記憶は8歳若かったとか。
 たしか、オンライン麻雀での横断調査では、オンライン麻雀を行っている人は、加齢に伴う認知機能の低下がみられず、むしろ向上していたとの報告も。
 WHOのガイドラインでは認知機能低下のリスク低減に、運動、禁煙が強く推奨されているので、パズル好きは、パズル+運動&禁煙がよろしいかと思います。
 ただし、↓の研究では、パズルを行うことが因果的に認知機能を維持したり高めたりしているとは断じきれません。認知機能が低くなればパズルが出来ないので、結果としてパズル頻度と認知機能が相関した可能性も抜きがたくあります。同様の指摘は認知症では、運動、食事でも出てきています。
 認知症の予防に運動や食事はやくだたない?(https://higeoyaji.at.webry.info/201904/article_11.html
The relationship between the frequency of number-puzzle use and baseline cognitive function in a large online sample of adults aged 50 and over.
International journal of geriatric psychiatry. 2019 Feb 11; doi: 10.1002/gps.5085.
Helen Brooker, Keith A Wesnes, Clive Ballard, Adam Hampshire, Dag Aarsland, Zunera Khan, Rob Stenton, Maria Megalogeni, Anne Corbett

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