PETスキャンで認知症への対応が変わる

 例えば記憶障害があるとき、軽度認知障害(MCI)なのか、アルツハイマー病なのか、その他の認知症なのか、あるいは、正常庄水頭症とか、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫など、脳外科的な処置で劇的に良くなる病状なのか、甲状腺ホルモンの異常のように内科的な治療で良くなりうるのか、薬の不適切な使用が原因で認知症のような症状がでているのではないかなど、鑑別診断、除外診断が重要です。
 その中で、アルツハイマー病であるか否かを鑑別するのに、PETスキャンによって脳アミロイドの検出が行われる場合があります。↓はこのPETスキャンをおこなうことで、診断がどう変わるのか、ア薬の投与がどうかわるのかを調べたもの。
 まず診断では、PET検査によってアルツハイマー病と診断された人の25%が非アルツハイマー病とされ、非アルツハイマー病とされていた人の11%がアルツハイマー病と診断されなおしたそう。また、MCIとされていた人でもアミロイド陽性が判明するとアルツハイマー病薬の使用が40%から82%にあがり、病院不明とされていた認知症患者では63%から91%に上昇したそう。
 とはいえ、PET脳アミロイド検出が真に診断的か、あるいは、このような薬使用や臨床対応変化が本当に予後改善に結びついているのかは不明で、今後、調査が必要とのこと。
Association of Amyloid Positron Emission Tomography With Subsequent Change in Clinical Management Among Medicare Beneficiaries With Mild Cognitive Impairment or Dementia.
Rabinovici GD, Gatsonis C, Apgar C, Chaudhary K, Gareen I, Hanna L, Hendrix J, Hillner BE, Olson C, Lesman-Segev OH, Romanoff J, Siegel BA, Whitmer RA, Carrillo MC.
JAMA. 2019 Apr 2;321(13):1286-1294. doi: 10.1001/jama.2019.2000.

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