夜の運動、わるくない

 運動は生活習慣病の予防のほか、海馬等を介して認知機能の低下抑制や向上に役立つことが知られています。また、運動の効果(身体的な)は連続運動である必要はなく、細切れでもOKなことが、松本市熟年体育大学リサーチセンターの研究などで明らかになっています。
 しかし、夜の運動は身体の興奮を促し、眠りを浅くするのではないかとの懸念や報告もあり、とくに運動を始めた週などでは眠りが浅くなるといった知見もあります。↓は、そうでもないぞ、という研究。
 11人のそれまで座りがちな生活を起こってきた中年男性を対象。
 朝(午前6~7時)、午後(午後2~4時)、夜(午後7~9時)のいずれかに、30分間の自転車による高強度インターバルトレーニングを実施。その後の睡眠と空腹感や食欲を調整するホルモンを調べたそう。インターバルトレーニングは高強度運動を1分間、その後4分間休む、を6サイクル繰り返すもの。立命館大の研究ではこのタイプの運動で認知機能が改善するとか。
 結果、睡眠時間では、午後運動>夜の運動>朝の運動、で、その差はわずか。夜の運動で寝付きが悪くなることはなかったとか。入眠時間の差は1~2分程度。空腹ホルモン、グレリンは、午後と夜の運動で血中濃度が低下。しかし、自覚的な空腹感に変化なしだったそう。
 夜の運動でも寝つきが悪くなることはなく、空腹感の減少が見込めるかもしれないわけで、仕事帰りのジムはよろしいようです。
Evening high-intensity interval exercise does not disrupt sleep or alter energy intake despite changes in acylated ghrelin in middle-aged men.
Experimental physiology. 2019 Feb 23; doi: 10.1113/EP087455.
Penelope Larsen, Frank Marino, Kerri Melehan, Kym J Guelfi, Rob Duffield, Melissa Skein

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