ふーん、与えた方が幸せが長持ちするのか

 貰う幸せは貰うほどに減じていくが、与える幸せは繰り返しても続くか減じ難いらしい。 Ed O’Brien (University of Chicago Booth School of Business) and Samantha Kassirer (Northwestern University Kellogg School of Management) らの研究。
 ギャンブルなどで勝ったら、家族に何かプレゼントすれば、余計に幸せ。ただしもらう側の幸せは減じていく。まあ、みなさん、なんな場所やこんな場所で経験済みのことかもしれません。プレゼントをして悦に入る、その快はかわらないが、向こうはもの足りなくなっていく。もっと、まえより、いいものを。参照点依存的に。
 アンケートによる快感ですが、ドーパミン系の計測でも同様かも知らんですな、直感的には。
https://www.psychologicalscience.org/news/releases/the-joy-of-giving.html

 かつて、こんな研究がリュベック大などから報告されています。
 50人を対象に4週にわたって毎週3000円相当を使うのですが、自分のために使うか、他人のために使うか決めます。すると他人のために使うと決めた人たちの方が、別の意思決定実験(任意のお金を他人と自分に分ける課題、別に他人に一銭も与えなくてもいいが、ほとんどの人が他人にもお金を与える、その額で利他行動をはかる)でより利他的な行動をとり、自己申告での幸福度が高かったそうです。
 そして使い道を決めるときの脳活動を調べると、利他的行動が強い方が、他者の気持ちを想像することにかかわる側頭頭頂接合部の活動が強く、かつ、側頭頭頂接合部と快感にかかわる腹側線条体とのつながりが強かったそう。そしてこの腹側線条体の活動の強さと幸福度が関連したとか。
 すると今後の焦点は、贈与の繰り返しと腹側線条体の活動の関係は、贈与を繰り返し受ける側の腹側線条体のかつどうとことなるのか、ですな。ま、異なるんでしょうが。
A neural link between generosity and happiness.
Park SQ, Kahnt T, Dogan A, Strang S, Fehr E, Tobler PN.
Nat Commun. 2017 Jul 11;8:15964. doi: 10.1038/ncomms15964.

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック