ベンゾジアゾペン系抗不安薬は認知症のリスクを増す

 ベンゾジアゾペンは最もよく使用されるトランキライザーの一つだが、観察研究でベンゾジアゾペンの使用が認知症のリスク増大とかかわることが示唆されている。しかし、これは相関研究に過ぎず、ベンゾジアゾペンの使用が認知症のリスクを増したのか、認知症の発症や進行がベンゾジアゾペンの使用量を増すのか、その因果の方向性は不明であった(こうした因果の逆転によるバイアスをprotopathic biasと呼ぶ)。
 そこで↓では、2018年6月5日までの、ベンゾジアゼペン使用について適切な評価が行われており、信頼できる認知症診断方法で認知症が確認されている50例以上の観察研究について、ログタイムごとのサブグループ解析を行うことで、protopathic biasを評価した。観察期間が長くなるほどprotopathic biasの制御がより行われていると考えるわけである。
 結果、15万9,090例が抽出され、常時、ベンゾジアゼペンを使用することで、認知症リスクは有意に増加し、五年以上の最長ログタイムでもわずかにリスクが低下したものの、有意差が認められたそう。長時間作用型ベンゾジアゼペン薬と短時間作用型の差はなかったそう。不適切なベンゾジアゼピン使用を減らすことは、認知症リスクを低減させる可能性がある。

A Systematic Review and Meta-Analysis of the Risk of Dementia Associated with Benzodiazepine Use, After Controlling for Protopathic Bias.

Penninkilampi R, Eslick GD.

CNS Drugs. 2018 Jun 20. doi: 10.1007/s40263-018-0535-3. [Epub ahead of print]

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