アルツハイマー病をアミロイドβ、タウタンパク、神経変性で定義

 精神疾患は一般にそうですが、DSM-5などの操作的な診断基準に基づいて、診断が行われます。つまり、がんのあるなし、インフルエンザか否かのように、ほぼ明確なバイオロジカルマーカーがあって診断が行われているわけではありません。
 アルツハイマー病も同様で、確定診断は死後の剖検によってのみ可能となっています。しかし医師は、健康状態全般・過去の健康問題・日常活動を行う能力・行動および人格の変化についての質問、記憶能力・問題解決能力・注意力・計算力および言語能力についての検査(このふたつはMMSEや長谷川式などで行われます)、他の原因の有り無しを特定するための血液や尿の検査など、CT・MRIなどの脳スキャン、によってアルツハイマー病の可能性や、他の疾患との区別を行っています。
 ↓はこうした認知症状を聞いたり調べたりするのではなく、生物学的な指標のみでアルツハイマー病を定義しようという試み。Aβ、タウタンパク質、神経変性/神経損傷によって、アルツハイマー病を定義します。中心はAβで、Aβがあればアルツハイマー病病態があるとし、タウの存在によってアルツハイマー病と判定。神経変性/損傷はアルツハイマー病の進行度合いの判定に使うそうです。
 あらゆる神経疾患がバイオロジカルマーカーで定義されるようになれば、なにかと議論がすっきりするのですが、なかなか。。。。
NIA-AA Research Framework: Toward a biological definition of Alzheimer's disease. Alzheimer’s Dement. 2018;14:535-62

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