アルコール依存(アルコール使用障害)の診断基準,DSM-5

以下がいわゆるアルコール依存(アルコール使用障害)の診断基準だが、マスコミで紹介されるような「最も重度の症例はこの障害を持つ人のほんの一部にすぎず、典型的なアルコール使用障害の人の予後ははるかによい」(DSM-5)点には注意が必要。アルコール使用障害であれば、一律に重度というわけではなく、障害の基準をみたすかいなかはたいした問題ではない。アルコール使用問題といかにつきあうか。

アルコール使用障害(DSM-5、p490-491、篠原訳)
診断基準
A. 臨床的に意味ある障害や苦痛につながるアルコールの使用の仕方。ある12か月間に以下の項目のうち二つ以上が当てはまることで示される。
1. アルコールを意図していたよりも大量に、あるいは長期にわたってしばしば摂取する
2. アルコールを減らしたりやめたりしたい欲求か、失敗に終わる努力が持続している
3. アルコールを得たり、飲んだり、その効果から回復するのに必要な活動に多大な時間を費やす
4. アルコールを飲みたいという渇望や強い欲求、衝動がある
5. 繰り返しアルコールを飲むことで、仕事や学校、家庭でのだいじな義務的役割を果たすことに失敗した
6. アルコールの影響で社会的、対人的な問題が起こったり、悪化したりしているにもかかわらず、飲むのをやめない
7. アルコールを飲むことで、たいせつな社会的活動や、職業的活動、娯楽活動をやめたり、縮小したりしている
8. 身体的に危険な状況にあってもアルコールを飲む
9. アルコールによって身体的、精神的な問題が引き起こされ、悪化しているらしいと分かっているのに、アルコールを飲み続ける
10. 以下のいずれかによって示される「耐性」がある
(a) 中毒状態または期待する効果を得るのに、著しく大量のアルコールが必要になっている
(b) 同じ量のアルコールでは効果が明らかに減少している
11. 以下によって明らかになる「離脱」がある
(a) アルコール離脱症候群を示す特徴がある
(b) 離脱症状を避け、離脱症状を緩和するためにアルコールを飲む

特定せよ
寛解早期・・基準を満たした後、三か月以上12か月未満、基準を満たさない
寛解持続・・基準を満たした後、12か月以上、基準を満たさない

特定せよ
管理された環境下にある(入院など)

現在の重症度に基づいたコードをせよ
(アルコール中毒、アルコール離脱、他のアルコール誘発性精神疾患が併存する場合はコードに注意)ここは省きます(篠原)
現在の重症度を特定せよ
軽度:2~3項目
中等度:4~5項目
重度:6項目以上

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