まじめに頑張る人は認知症になりにくい??

 人の性格は、開放性(知的好奇心の強さ)、誠実性(まじめさ)、外向性(社交的で活動的)、調和性(他人へのやさしさ)、神経症傾向(不安や緊張の感じやすさ)の五次元で計測しうる(いわゆるビッグファイブ)。そして神経症傾向が「うつ病」等の予測因子になったり、開放性と誠実さが大学生の成績の予測因子になったりすることが知られている。認知症に関しても「誠実性」が保護的に働く(発症しにくくする)ことを示す研究がいくつか報告されている。
 ↓は、フロリダ州立大の研究。「誠実性」の下位項目、「責任感」、「自制心」、「勤勉さ」などが、認知症や認知症でない認知機能障害(CIND:cognitive impairment not dementia)の発症リスクとどうかかわるのか、臨床的、行動的、遺伝的リスク因子で調整したうえで検討した研究。
 1万1,181例をCox回帰で評価。認知症発症278例、CIND発症2,186例。認知症リスクと最も強く、最も一貫した関連があったのは「責任感」で、責任感が強いと認知症のリスクが約35%減少した。
 「自制心」、「勤勉さ」も保護的な因子で、臨床的、行動的、遺伝的リスク因子でコントロールしたのちも関連が示された。「責任感」、「自制心」、「勤勉さ」は、CINDリスク減少の予測因子でもあった。
 責任感があり、自分の行動をコントロールでき、ハードワークな人は、CINDや認知症のリスクが小さく、他の因子でコントロールしてもその関連は維持されるとか。
Facets of Conscientiousness and risk of dementia.
Psychological medicine. 2017 Sep 06;1-9. doi: 10.1017/S0033291717002306.
A R Sutin, Y Stephan, A Terracciano
 ちなみに簡単に「誠実性」を評価するには、「自己コントロール能力が高い、頼りがいがある」「物事にこだわらない、ぶっきらぼう」について、まったくあてはまらないを1点として、完全に当てはまるを7点にしたとき、「自己コントロール能力が高い、頼りがいがある」の点に、8-「物事にこだわらない、ぶっきらぼう」の点を足します。この値が男性:10.4 女性:11以上だと誠実性が高くなります。IPIP-NEO(http://www.personal.psu.edu/~j5j/IPIP/) 

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