海馬の地図は音楽表現でも使われる?

 空間的な位置関係は海馬で地図のように表現されていることが明らかになっています。一方で、同じような連続変数である音などがどうように海馬で表現されているのか、それは空間地図を使っているのか、一部共用しているのか、明らかではありませんでした。
 ↓は連続的な周波数の音の出力をジョイスティックで操作する課題をラットに行わせ、その間の海馬ニューロンの活動を記録。やはり海馬のニューロン群は、この課題中の全局面を符号化しており、特定の周波数の音に反応して別個の発火領域を形成していたそう。音の高低軸を表現する海馬細胞は、ナビゲーション中に空間位置を表現するグリット細胞と重複していたそうで、空間ナビゲーションの際に使われる機構と類似した神経表現機構が、より広範な認知プロセスで諸変数を符号化している可能性があるとのこと。
 文学的に表現すれば、音の理解は空間認知的なようです。
Mapping of a non-spatial dimension by the hippocampal–entorhinal circuit
Dmitriy Aronov, Rhino Nevers & David W. Tank
Nature 543, 719–722 (30 March 2017) doi:10.1038/nature21692

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック