白黒がはっきりする指標で判断を

 統合失調症の転帰についての研究だが、その効果の検討について、soft outcomeに頼るだけではなく、八仮測定可能なhard primary outcomeを報告すべきというコメンテーターの主張が興味深い。
 ↓はドパミンD3/2受容体部分アゴニストCariprazineの効果をリスペリドンとの比較で行った、欧州11か国での調査。統合失調症患者の意欲欠如や引きこもりなどの陰性症状の評価指標(PANSS-FSNS)がより改善した。現在の精神病治療は主観に左右されやすいやわな転帰(soft outcome)に頼っているが、具体的で測定可能な自立生活・就職・社交といった白黒がはっきりする転帰(hard primary outcome)で報告したほうがよいというのがコメンテーターの示唆。
 臨床指標は「心理」「行動」「結果」などから成り立っているが、社会的な健康を標榜するなら具体的な生活上の「結果」が大事という指摘でもある。
Schizophrenia, primary negative symptoms, and soft outcomes in psychiatry. Lancet. Published: 06 February 2017
Cariprazine versus risperidone monotherapy for treatment of predominant negative symptoms in patients with schizophrenia: a randomised, double-blind, controlled trial. Lancet. Published: 06 February 2017

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