怒ったり、嫌な気分のままのふて寝は、嫌な気分を抑えにくくなるらしい

 以前、嫌な絵を見た後、しばらく起きていると嫌な感情反応が小さくなり、すぐに寝てしまうとこの感情反応の縮減が消え去ることが報告されました。寝ている間に記憶の固定が起こるので、ふて寝は危険といった示唆です。
J Neurosci. 2012 Jan 18;32(3):1035-42.
Processing of Emotional Reactivity and Emotional Memory over Sleep.
Baran B, Pace-Schott EF, Ericson C, Spencer RM.
 ↓は、Yunzhe Liuらの研究。嫌な気分の抑制、つまり、忘れようと思って忘れる度合いを焦点にしたもの。
 男子大学生73名に、顔の画像(表情がない)と嫌悪するような画像をセットでいくつも見せ、この組み合わせを学習してもらい、顔の映像を見れば、どういう嫌悪画像と組み合わさっていたか、言えるようにする。
 その後、今度は、顔の映像を見せるのだが、関連付けられた嫌悪画像は忘れるように指示される。この課題は二日に前上がって行われ、一番目の夜はみなぐっすり眠れたという、
 その結果、寝る前より、一晩ぐっすり寝た後の方が、嫌悪記憶の抑制は難しかったそうです。寝る前は海馬中心だった記憶抑制時の脳活動が、翌日では(ゆっくり寝た後では)、皮質内に広く分布したそうで、ぐっすり寝た間に記憶の定着が怒った可能性を示唆している。
 ふて寝は嫌な気分の解消には使いにくいらしく、むしろ嫌な気分を忘れにくくしてしまうらしい。
Memory consolidation reconfigures neural pathways involved in the suppression of emotional memories.
Liu Y, Lin W, Liu C, Luo Y, Wu J, Bayley PJ, Qin S.
Nat Commun. 2016 Nov 29;7:13375. doi: 10.1038/ncomms13375.

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