「ギャンブル」を使わず、「賭博」と「ギャンブリング」を区別して使おう。

 IR法に伴って「ギャンブル依存症」という言葉が飛び交っている。しかし、「ギャンブル依存症」は俗称で、ギャンブリング障害、問題ギャンブリング、障害ギャンブリング、あるいは「ギャンブリングの問題」という表記の方が国際的には一般的だ。
 また、国内事情では、わが国には刑法賭博罪があり、「賭博」という言葉も使われ、「ギャンブル」「賭博」「ギャンブリング」がほぼ区別ない。
 しかし、わたしは以下のような区別をし、「ギャンブル」という用語は使わないほうが混乱が少ないと思っている。

1)まずはDSM-5(精神障害の診断統計マニュアル)での、ギャンブリング定義に基づく「ギャンブリング」。
 
 Gambling involves risking something of value in the hopes of obtaining something of greater value.
 ギャンブリングとはより大きな何らかの価値を求めて、価値ある何かを危険にさらすこと。

2)刑法賭博罪での「賭博」の定義

 偶然の勝敗により財物・財産上の利益の得喪を争うこと

 ここで「ギャンブル」という言葉を使うと、その邦訳は「賭博」であり、「ギャンブル」=「賭博」となり、そこで議論が生じてしまう。いわゆるギャンブル依存症は、DSM-5では、gambling disorderであり、その邦訳がなぜか「ギャンブル障害」だから混乱に拍車をかけるが、ここはDSM-5英語版に立ち戻り、精神医学上の話は「ギャンブリング」、法的な話は「賭博」とするのが、今後の議論の整理の上で有効だと思う。

 ↓はかつてそのあたりを論じたもの。
http://higeoyaji.at.webry.info/201401/article_10.html

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