同じときに覚えた記憶は神経細胞群で重複し、記憶同士の強化が起こるらしい

 たとえば、ある英単語を記憶した直後に、ある事件の起こった年号を覚えると、どちらかを忘れたときに、一方を思い出すとそれがトリガーになって他方を思い出すことが起きる場合があります。
 ↓はその現象を脳内現象として直接的に確かめたカリフォルニア大学の研究。A Silvaらは、自由行動中のマウスの頭部に小型蛍光顕微鏡を装着させてカルシウム画像化技術などを使って、学習に依存する興奮性の変化が、短い時間内に作られた複数の記憶を、時間的・文脈的に結び付けることを示したそうです。
 こうした時間的文脈的結合に必要な海馬の興奮性増強は、歳をとると見られにくくなりますが、これが見られなくなった加齢動物では、記憶を符号化する細胞群に重複が起こらず、近接時間内で得た第2の記憶の強化も起こらなかったとか。
 ちなみに、報酬系の興奮をうまく使うと、好き嫌いの記憶が操作できます。
A shared neural ensemble links distinct contextual memories encoded close in time
Denise J. Cai, Daniel Aharoni, Tristan Shuman, Justin Shobe, Jeremy Biane, Weilin Song, Brandon Wei, Michael Veshkini, Mimi La-Vu, Jerry Lou, Sergio E. Flores, Isaac Kim, Yoshitake Sano, Miou Zhou, Karsten Baumgaertel, Ayal Lavi, Masakazu Kamata, Mark Tuszynski, Mark Mayford, Peyman Golshani & Alcino J. Silva
Nature 534, 115–118 (02 June 2016) doi:10.1038/nature17955

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック