タバコの影響をショッキングに示す画像を見せると、扁桃体、内側前頭前皮質の活動が高まる

 米国の非営利団体Truth Initiative(ワシントンD.C.)のRaymond Niauraらの研究によれば、若年の喫煙者19人に、タバコの警告ラベルに表示された生々しい画像と、そうでない画像を見せたところ、その脳活動に差が認められ、ショッキングな画像のほうが、扁桃体、内側前頭前皮質の活動が高まったとか。ショッキングな画像とは、歯がぼろぼろで下唇には腫瘍のある口腔内の写真など。そして「警告:タバコはがんの原因となります」という文が添えられていたそう。
 扁桃体は恐怖反応の中核、罰刺激ではここの活動が高まります。内側前頭前野は自己を観察したり、その矛盾を調整したりすることにかかわる場所。喫煙者はショッキングな画像に恐怖を感じ、内省したということでしょうか。
 薬物使用障害やギャンブリング障害の恐怖を示す映像も似たような効果が期待できるでしょうし、これらに近づかない予防効果も期待できるでしょう。しかし、この神経系は基本的には禁止系、行動を止めるのに役立つ系で、望ましい行動を増やす系ではありません。かわりの快に目を向けさせ、その行動を増やすには強化学習系、線条体などの関与が必要でしょう。報酬と罰の比率をカーネマンの価値曲線から考えると、1:3くらい。一の恐怖に三の報酬くらいがちょうどよいので、こういう恐怖映像とともに、どういう行動を強化していくべきか、すでに実行している行動にこまめにたくさんほめをいれていくことが大事です。
「Addictive Behaviors Reports」オンライン版、2016年2月13日掲載だとか。

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