心血管疾患のリスクを下げることが脳を守ることにつながる

 アメリカ北部のフラミンガムは世界の心臓を救った町として知られています。ここでの大規模疫学データが心血管疾患予防のための基礎的知見を提供したからです。アメリカ国立衛生研究所(NIH)は1948年から心血管疾患のリスク要因を明らかにするための大規模前向き研究をフラミンガムで行っています。その結果からフラミンガムリスクスコアが計算され、心血管障害のリスクが推測できます。たとえば→http://www.sukoyakanet.pref.nara.jp/check/seikatsu-framingham/
 今回の研究はこのフラミンガムリスクスコア(心血管疾患リスク)と認知機能の低下が関わることを明らかにしたものです。NIHのドレガンらは2004-2005年に平均年齢66.93歳だった男女8780人(女性55%)を対象に、フラミンガムリスクスコアと認知機能低下のかかわりを調べ、リスクスコアの高かった人(上位4分の一)は低かった人(下位四分の一)に比べて、4年の継続調査で全般的な認知能力、記憶力、実行機能の成績が低下していたそうです。また、血圧が160を超えていることと8年後の認知機能の低下がかかわり、特に喫煙は一貫してあらゆる認知機能の低下とかかわっていたそうです。
 たばこはアセチルコリン系を介して短期的には喫煙者の認知機能を向上させますが、長期的には頭の働きを低下させる可能性が高いわけです。またフラミンガムリスクスコアは総コレステロール、HDLコレステロール値、収縮期血圧、喫煙で心血管疾患のリスクを推定しますが、総コレステロール、HDLコレステロール値、収縮期血圧の改善には有酸素運動、とりわけインターバル速歩型のトレーニングが有効ですから、脳を守るには運動です。
Cardiovascular risk factors and cognitive decline in adults aged 50 and over: a population-based cohort study.
Dregan A, Stewart R, Gulliford MC.
Age Ageing. 2012 Nov 25. [Epub ahead of print]

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