イメージしましょう、身体に気を使いましょう(信毎フロントライン、最終)

早速ですが問題です。チャレンジしてみてください。
次の十個の文章を90秒で覚えてください。90秒たったら手で隠します。
・テーブルを拭く
・フライパンをコンロにのせる
・眼鏡をケースから出す
・砂時計を逆さにする
・マヨネーズを冷蔵庫にしまう
・植物に水をあげる
・掃除機をかける
・流しの上の電気をつける
・2階のカーテンを閉める
・アイロンを立てる
 40代、50代、60代の方、各二名に行った実験では、5個、8個、4個、5個、2個、4個と思い出せました。 
 今度は別の文章を、頭の中で動作をイメージしながら覚えてみてください。制限時間は同じく90秒です。
・リモコンをテレビの上に置く
・やかんに水を入れる
・ケチャップを冷蔵庫にしまう
・まな板を立てる
・みかんの皮をむく
・眼鏡をケースに入れる
・コップをすすぐ
・鍋にフタをする
・2階の電気スタンドをつける
・かけ布団をめくる
同じ方の成績が、9個、10個、10個、10 個、9個、8個と上がります。このときの脳活動を調べると、脳のメモに関連する前頭葉の外側と、記憶の引き出しかかわる前頭葉の内側部が、イメージをした場合の方が強く活動します。だから、「二階に上がったはいいが、何をしに来たのか忘れてしまう」などの物忘れ防止には事前にしっかりイメージしましょう、ということになります。
一方でこのコラムで何度か紹介したように、運動をしっかりして、食事に気を使う生活習慣病予防やメタボ対策こそ認知機能維持や認知症予防に役立つことは常識化しつつあります。また、最近の報告では、血圧が高めの人がさらに血圧が上がると記憶力など認知機能が低下するとか、逆に、血圧を下げる薬で認知機能が改善するとか、血糖値でも似たようなことが起こるとか、短期的にも身体に気を使うことが認知機能維持改善に役立つとの報告が増えています。
人とのかかわり、コミュニケーション、夫婦生活、社会参加が認知症の予防に役立つとの疫学データも多いですから、人とかかわり、しっかり頭を使い、身体を動かし、食に気を使い、日々をお過ごしください。
(記憶テスト、実験はTBSはなまるマーケットと共同で行ったもの)

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